ドキュメンタリー5 ページ39
No side
【それから大体1週間が経ち、オーディション番組収録初日がやってきた。】
【我々が現場で待機していると、1番最初に藤宮が現場入りした。】
貴｢あっ、おはようございます。｣
【全身黒のコーデで登場した藤宮。】
【本番当日ではあるものの、特に変わった様子はなく、むしろいつもより堂々としている雰囲気を纏っている。】
staff｢いよいよ今日ですね。｣
貴｢そうですね…ついに、って感じです。しかも実際に人前でパフォーマンスするのって初めてなので、緊張しています。｣
【緊張していると言っているものの、正直表情からはそんな様子ひとつ窺えない。】
貴｢…私は、デビュー、もそうですけど、…自分を変える為に、ここに来たんです。｣
staff｢と言うと？｣
貴｢つまらない日々をつまらないように過ごしてきた私がTWICEを見て、初めて『羨ましい』って思ったんです。私、生意気だと思いますが結構すぐに何でも出来ちゃうほうなので。｣
【どことなく寂しげな顔色を見せながらも淡々と話し続ける。】
貴｢将来の事なんて何も見えなかったし、このままテキトーに中高大学生活を送ってテキトーに生きていくと思ってました。でも、私はいきなりスカウトされた。｣
貴｢人生、何があるか分かりませんね。笑｣
【日本で突然スカウトされ、尚且つ自分の好きなアイドルと同じ事務所に入ることになった藤宮。】
【まだ14歳という若さを感じさせないほどの相当な勇気や意気込みが感じられた。】
【そして遂に、カメラが回る。】
貴｢アニョハセヨ。私はAと申します。宜しくお願いします。｣
【物怖じしない風を見せて、しっかりと韓国語で受け答えをする藤宮。】
【こうしてテレビで放送された部分では非常に強気で芯のあるキャラが知れ渡ったが…】
貴｢……｣
【楽屋に入った瞬間に心做しか背中が小さく見えた。】
【実はカメラが回っていないところで藤宮は我々の想像以上の心労を抱えていた。】
貴｢はぁ…｣
【消え入るように溜息をつく。】
【何に悩まされていたのか、藤宮は語る。】
貴｢私、昔から誤解されやすかったんです。見た目では強気、プライドが高い、物怖じしない感じに見えるけど心の中では計り知れないほどの圧迫感を感じてるんですよね。｣
貴｢誰も気づいてくれなくて…気づけば少し心が疲れていたんだと思います。｣
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とあ - ホントに面白いです！ 大好きです これからもがんばってください！ (2020年11月24日 1時) (
レス) id: ff2fba7162 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます^^*そろそろ終盤に差し掛かりますが、最後まで宜しくお願いしますm(_ _)m (2020年5月16日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
女の子 - 面白いですね。更新頑張ってください。応援してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ceafdc132b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2020年2月3日 20時
