きっとこれは必然。 ページ24
貴女side
アン｢分かるよ。何年もやってきて全く報われなくて。グループ結成の話も噂でも聞かない。そんな毎日が続いて。｣
アンニオンニはどこか目線を落としながら喋る。
アン｢でもさ、オンニ。もう違うじゃん。｣
貴｢うわっ｣
そう言いながら横に座っていた私の肩を抱き寄せた。
そして、歯を見せながらニカッと笑う。
アン｢こんなにも素敵な仲間が8人も出来たんだよ。｣
リマ｢…っ、そうだね、そうだよ、それはそうだよ。わかるよ…っ｣
エミ｢リマオンニ。｣
リマ｢エミ…？｣
エミ｢私はミナが羨ましかった。TWICEで活躍しているミナを見て、あぁ私はなにやってんのかなって思う時沢山あった。…多分、リマオンニもそういうことあったと思う。｣
リマ｢…そうね。｣
エミ｢でも思うんだよね。さっきもオンニ言ってたけど、この時の為に、私はやってきたんだと思うんだよ。私は運命共同体になるこの運命は、偶然じゃない。必然だったんだって思う。｣
そしてエミオンニは私の方をくるっと振り返る。
エミ｢Aが渡韓して来たのも、偶然じゃない。スカウトされたのもたまたまじゃない。だってA、…いや、ここにいる誰もが欠けちゃいけない存在だから。私は｣
エミ｢このグループになったのは必然だと思ってるよ。｣
エミオンニは外国人メンバーの中でも年上の存在で、いつもいつも何かを背負っているように見えた。
韓国語も達者で実力もあるオンニが同じ日本人として誇らしかったと共に、少しだけ心配だった。
マンネである私をいつも気にかけてくれるお姉さんだけど、たまには私を頼って欲しいなとずっと思っていた。
でも、オンニはそんな生半可なものを背負っているわけではなかった。
『MOONACT』の小倉恵望として。
その重すぎる肩書きを背負って。
そう思うと何か足元がしっかりと地に着いたような感覚を覚える。
ジリ｢…上がったよ。｣
ジリョナの声で、全員がテレビの方に向き直す。
リマ｢…皆、ありがとね。｣
そう、リマオンニが小声で言ったのを私は聞き逃さなかった。
11年間も練習生をやってきたリマオンニだからこそ持てるグループ愛、そしてそれ故の不安。
それも全部、皆で分け合おう。
皆で、いや、Sunnyの皆と、このグループを守ろう。
私は、平凡なつまらない一般人だった。
でも、きっとここに居るのは
偶然じゃないって。
定められた運命だって。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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とあ - ホントに面白いです！ 大好きです これからもがんばってください！ (2020年11月24日 1時) (
レス) id: ff2fba7162 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 嬉しいお言葉ありがとうございます^^*そろそろ終盤に差し掛かりますが、最後まで宜しくお願いしますm(_ _)m (2020年5月16日 22時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
女の子 - 面白いですね。更新頑張ってください。応援してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ceafdc132b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスタ好きのさらさん | 作成日時：2020年2月3日 20時
