【文スト】人間不信の男装少女は探偵社に入って頑張るそうです 肆

初めての同居人 ページ19

『＿＿＿＿＿おはようございます』






「嗚呼、おはよう。
……っておい、蓮、あの唐変木はどこだ」







本来の出社時間よりも早く探偵社に出社してきた蓮に、国木田は感心しつつもその隣に見慣れた包帯男の姿がないことに首をかしげる。

新しい上司である国木田のその反応に、蓮はさぞ当たり前のように言い放った。








『朝から川に飛び込んだのでおいてきました』







「………太宰の知り合いな時点で不安視していたが、矢張り変わり者だったか。
敦！太宰を探しに行ってこい！」







「ええ！僕ですか？」








『国木田さん、俺も敦と一緒に行きます』









蓮は言うが早いか、敦の腕をつかんで出社したばかりの探偵社を後にする。






ここでもうすでに気づいた人がいるかもしれないが、蓮は太宰と同居、という形になったのだ。

国木田は太宰が彼女に惚れている、ということもあり、もしもの場合の為に違う場所に住むという案も出したのだが、本人が同居と聞いて嬉しそうだった為口を閉じた。

まあ、同居人がいれば太宰もちゃんと出社してくるであろう、と考えたわけだが。









「結局太宰は出社してこなかったねえ」








「…………蓮を一緒に住まわせたのは間違いだったかもしれんな」









早速、蓮に太宰を任せるのを後悔し始めた国木田であった。

疎い彼女→←ずっと一緒にいよう

ラッキーキャラ

樋口一葉

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