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バタン



その大きな音が会話の終わりを告げているかのように
あたりに静粛が訪れた。


引きつった顔で扉をみる国木田。


それを見て、心の中でため息をつき、近くにあった階段で降りようとした。


はて、ここは一体何階だろうか。


そんなことを考えながら、階段から落ちないように
慎重に一段一段降りていく。


その時、ガシっと肩を掴まれた。




「おい、何故階段でいく必要があるのだ。
エレヴェーターがあるのだから、それを使おうとは思わんのか。
………えーと……
小娘、名前はなんだ」




小娘、と呼ばれたのに少しムスっとしながら答えた。




『天宮 シロ』




「そうか、シロ。
何故階段を使うのだ」




『……………………?
何故……って………。
それ以外に、方法……ない…から。
そこ…の、窓か、ら………飛び降りる……の………?』



「何を言っている。
ここから飛び降りるなんて俺はできるが、シロには無理だろう。
何故エレヴェーターを使おうと思わない」



『……?
エレヴェーターって……………………
……………何?』




「?」




『?』




会話のイマイチ噛み合わない二人。


それもそのはずで、そもそもAはエレヴェーターを知らないのだ。




「シロ……まさか、エレヴェーターを知らないのか?」




『………?
先刻か、ら………出てくる、そ、の《えれゔぇーたー》って……何?』




その言葉に国木田は首を捻らせた。

8→←6


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Cabby - ありがとうございます!是非続編も呼んでください! (2019年10月4日 19時) (レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - 続編が楽しみです……! ソフィアちゃんの太宰さん嫌いは凄まじいですね…笑 無理せずに更新頑張って下さい! (2019年9月29日 20時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - とっても面白いです!次の更新も楽しみです! (2019年9月29日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鸞宮子 瑩 | 作成日時:2019年8月26日 13時

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