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「望みだと？
そンなの決まっているだろう、此奴らの死だ！」
『………へぇ』
そう言ってAは怪しく笑う。
それを見た谷崎は震える声で何がおかしい！と声を荒げた。
『………いやね。
哀れなものだなと思って』
「なンだと？」
『私の異能力、知ってる？』
突如変わったAの喋り方に一同は少し驚愕する。
だがAはそんな社員達には見向きもせず、
手の中に握り続けている《ソレ》を一層強く握った。
そして、挑発的に微笑んだ。
『見せてあげようか。
私の異能を。
＿＿＿＿《異能力 【神々からの寵愛】》』
そう言って谷崎の前に手を掲げるA。
その動きは中原と戦った時と同じ方法のもので。
目的も同じ。
異能を自分で操れていたらきっと苦労しなかっただろうが、今は駄目だ。
ソフィアの攻撃も遅れてしまうので駄目。
ならば、と。
「＿＿＿＿なッ！」
Aの動きに思わず身を反らせてしまう谷崎。
そしてそれにすぐさま反応してAは身を刃物とは違う方向に捻った。
谷崎はハッタリだと気づき、急いで首に刃物を当て直そうとするが、
その時にはもう谷崎の首にひんやりとする《ソレ》が当たっていた。
『………駄目だよ、油断は。
君が刃物を再び私の首に当てようとするなら………どうなるかわかるよね。
私の方が確実に速い』
「クッ………」
そう言って谷崎は体の力を抜いた。
国木田に視線で合図を送ると国木田はよくやった、と言って谷崎を拘束した。
Aは国木田をチラリと見てから谷崎を見やる。
『………全然、駄目。
＿＿＿＿演技……なの、ばればれ…』
そういつもの口調に戻り太宰を横目で睨むA。
それに太宰はやれやれと首をすくめ笑いながら言った。
「いやぁ、御見通しだったとは………。
もしや、とは思ったけどまさかそこまでだったとは、ね」
Aは涼しい顔で谷崎を起こし、そして残っていた紅茶を飲み干した。
その様子に太宰は笑みを深め、Aに問うた。
「シロちゃん、君はどうやって演技だとわかったのかい？」
質問にAはめんどくさそうに溜め息をつき、渋々と言ったように答えた。
『………武装探偵社に、喧嘩……を売ってく、る時点で間違っ………てる。
それと………私を、人質…に取った時………触り方、優しかっ…た。
あれだけ、震えてたの、に…優しく扱える、はず…ないから』
楽しげに太宰は笑う。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
宮沢賢治
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Cabby - ありがとうございます！是非続編も呼んでください！ (2019年10月4日 19時) (
レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - 続編が楽しみです……！ ソフィアちゃんの太宰さん嫌いは凄まじいですね…笑 無理せずに更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - とっても面白いです！次の更新も楽しみです！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鸞宮子 瑩 | 作成日時：2019年8月26日 13時
