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太宰が自 殺愛好家だという衝撃的な事実を知ってから、他愛も無い話をして探偵社に到着。
応接間に行くと既にそこには依頼人と探偵社員全員が座っていた。
社員総出で向かって圧を与えてしまうのではないか。
依頼人の容姿は一言で言えばチャラい。
明るい髪をピンで止め、ゆるゆるのニットの下には黒の下着が見えた。
「あ………すいません、こンな早くに。
＿＿＿＿今回依頼させてもらいました、谷崎 潤一郎です」
そう言って依頼人＿＿＿谷崎はぺこりと頭を下げた。
気弱そうだが、人は良さそうな男だ。
Aは近くの席に腰掛け依頼人の話を聞いていた。
「今回の依頼内容というのは」
国木田が手帳を開いてメモを取る準備をしていた。
それを見た依頼人は顔を少し伏せ話し出した。
「あの、依頼の内容というのは、護衛をお願いしたいのです。
最近、妹の周りにストーカーらしき輩が纏わり付いているのです。
それも一人ではなく何人か。
妹は怯え始めていて、夜は泣いていて………。
見てられないのです。
どうか、助けてもらえませんか？」
「………成る程。
妹の護衛、ですか」
「無理、でしょうか？」
「いえ。
やらせていただきましょう。
妹さんは任せてください。
では、明日改めて伺います」
「あ、ありがとうございます。
あの、此処に住所が……」
「わかりました。
………シロ、お客様を見送ってやれ」
『………はい』
トントン拍子で進んでいった、依頼を見ながら紅茶を飲んでいたA。
ゆっくりと立ち上がりながら谷崎の元へ歩み寄った。
机の上には谷崎の飲みかけの珈琲が湯気を立てて置いてあった。
『＿＿＿＿＿＿ッ！！』
「いやァ、騙しちゃってすいません。
この子を人質とさせてもらいますよ」
突然谷崎に首を絞められる。
首筋にひやりとしたものが当てられた。
恐らく刃物だろう。
彼の声の震えからして慣れてないのがわかった。
咄嗟にAは近くにあった《ソレ》を掴んだ。
「やめ給え！」
「やめ給え？
……笑わせるな！
誰のせいで僕がこンな事！」
『………………』
「いいか？
お前らがあの異能力ッていう奴を持ってるのは知ってる。
調べたからなァ。
今すぐその場から一歩でも動いてみろ、此奴の命はないぞ！」
そう言った谷崎の手は小刻みに震えていた。
Aは短く息を吐き、静かな声音で谷崎に問う。
『………で？
それで、何が望み？』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
宮沢賢治
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Cabby - ありがとうございます！是非続編も呼んでください！ (2019年10月4日 19時) (
レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - 続編が楽しみです……！ ソフィアちゃんの太宰さん嫌いは凄まじいですね…笑 無理せずに更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - とっても面白いです！次の更新も楽しみです！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鸞宮子 瑩 | 作成日時：2019年8月26日 13時
