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「さあ、では行きましょう、シロ様」
「＿＿＿＿」
見事にAの名を言い当て私の手を取ったソフィア。
国木田をチラリと見れば固まっていた。
『ちょっと待って』と言って、国木田に向き直った。
『……ご迷惑を、お掛け……いたしまし、てすみません………でした。
有難う……御座いまし、た』
ぺこりとお辞儀をして、ソフィアと一緒に歩き出す。
Aよりも身長の高いソフィアを見上げれば目があった。
『あの………ソフィア……………………さん』
「ソフィアでいいですよ」
『……………………ソフィア』
「はい」
『貴方は………誰………？』
足を止め笑顔を崩さないソフィアに問うた。
それにソフィアはフッとさらに微笑み、柔らかい、慈母のような目つきで答えた。
「私は、貴方の従僕です」
『違、う………そうじゃ、なくって…………………』
「申し訳ありません。
からかいました。
貴女によって生み出された異能生命体で御座います」
『………………………………………………………………？』
長い沈黙。
ソフィアの言葉によって導き出されたのは、疑問だけであった。
《異能生命体》については知っている。
本来人は己の中に稀に異能を宿すことがあるが
更に稀に異能を生命体として作り出すことができることがある。
其れを、Aが作り出した、と？
「自分がそんな物作り出せるはずがない、とそうお思いですね？
所が吃驚、貴女は私を作り出したのです」
少し揶揄う様にそう言った。
「まだ信じられませんか。
そうですね………《異能力 【神々からの寵愛】》と呟いて
私を貴女の中に収めようとしてみてください。
それから、また私をここに作り出そうとしてください」
まだ少し信じられないが、ソフィアに言われた通り
やってみようと目を瞑った。
「あ、待ってください、路地裏に行きましょう」
さて、気をとりなおして再チャレンジ。
ソフィアを一つの青玉と考え、其れを自分の中に取り込む。
意外と直ぐに想像できた。
『………《異能力 【神々からの寵愛】》』
薄く開いた目を上に向け、先程までソフィアがいたところに目を向ける。
だが、そこにはあの金髪の人物は居らず、暗い路地裏に一人となった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキャラ
宮沢賢治
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Cabby - ありがとうございます！是非続編も呼んでください！ (2019年10月4日 19時) (
レス) id: b937c10b42 (このIDを非表示/違反報告)
楳宮 春 - 続編が楽しみです……！ ソフィアちゃんの太宰さん嫌いは凄まじいですね…笑 無理せずに更新頑張って下さい！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: 523f0370de (このIDを非表示/違反報告)
アルパカ - とっても面白いです！次の更新も楽しみです！ (2019年9月29日 20時) (レス) id: b5778c1530 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鸞宮子 瑩 | 作成日時：2019年8月26日 13時
