Moratorium Love_Hikaru.Y

モラトリアム-32 ページ32

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どうしてもって言うから私がベッドで寝ることになったんだけど...


全然寝れない


まず近くに光さんが寝てるってことだけで心臓バクバクだし







光｢寝れない？｣






『へっ？』






あぁ、急に話しかけられると変な返事になっちゃうの癖だな






『なんか、緊張してるみたいです』







光｢ふふ、俺も｣







『...光さん、好きです』







真っ暗な部屋の中、光さんの目を見てないから言えたんだと思う







光｢急だな笑 知ってるけどね｣







『光さんは？私のこと、どう思ってるんですか』







光｢そんなの...大好きですよ｣







両思いって、こんなに嬉しいことなんだ


その言葉を聞いたらもう今日は寝れないよ








光｢先生だから、我慢してた｣







『私も生徒だから我慢してた』







光｢でもAからキスしてきたからAが悪い｣







『ふふ、ごめんなさい』







光｢俺ももう我慢しないからね｣







嬉しい言葉だけど、1つだけ引っかかることがあった







『でも光さん、彼女いません？』







光｢えっ？いないけど｣







『香織さんって人。今日もライブ来てました』








光｢あぁ...｣







光さんの顔が曇ったのが分かった







光｢あれ、元カノだよ。別れた後もしつこくて｣







元カノ...







『でも、綺麗で大人っぽい人でした。私あんな人に勝てないや』







何であんな綺麗な人と付き合ってたのに、次は私なんだろう




こんな、どこにでもいそうな量産型女なのに

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