Moratorium Love_Hikaru.Y

モラトリアム-31 ページ31

.






『...』







時間が止まったみたいに


2人は見つめ合った







光｢馬鹿...｣






『ごめんなさい』






初めてだった




キスしたのも、自分からキスしたのも







.







光｢...ほんと下手くそ｣






『?!』






私の後頭部をおさえて、今度は光さんからキスして







光｢キスってこういうのだから｣







耳元で、そう呟いた







『ん...』







私は壁際に追い詰められて



溶けてしまうようなキスが降ってきた



キスってこんなものなの？



それだけで意識が飛びそうで







光｢...ダメだ、止まんなくなる。この辺にしとくわ｣







光さんの唇が離れた







光｢お風呂、入ってきな｣







『...分かりました』







やばい、恥ずかしさで死んじゃいそう






お湯に浸かってる時、さっきのを何度も思い出しちゃって







『どうしよ...やばい』







唇にはまださっきのキスの感覚が残ってる







私、光さんとキスしちゃった...







誰にも言えないよ、こんなこと

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