消失136 ページ29
前原「何で…ｯ……何で！！俺なんかに賭けたんだよｯ！！」
カルマ「…ｯ！？おい前原ｯ！！」
私の襟を掴む前原を止めようとしたカルマ。しかしそれは傷だらけの彼によって遮られた。
カルマ「…ちょ……磯貝！？」
カルマは驚いた様子だったが、悠馬の悲しげな瞳によって黙らざるを得なくなった。
磯貝「…前原ｯ！！」
彼が前原の名を呼んだ瞬間、力が緩んだのでカルマの側へと向かった。
そして、彼は前原へ語り始めた。
磯貝「……俺さ、今すっごい嬉しいんだ。」
前原は何故だ…と言いたそうな表情を浮かべると、
前原「…どうしてだよｯ！？磯貝…お前！消えちまうんだぞｯ！！…何で『嬉しい』なんて気持ちになるんだよっ！！」
磯貝「そんなのｯ！！お前が消えなくても良くなったからに決まってんだろ！？」
……二人共、号泣していた。
前原「俺は良くても…磯貝は……！！」
磯貝「……俺は、お前の為なら死んでも良いんだよ。
……お前は、俺が“命を賭けてでも守りたい相手”だから。」
前原「……ｯ…磯貝ｯ！俺だって同じだ！！俺はただ…お前を守りたかった…！！
……それに、俺、この先誰に頼れば良いかも分かんねぇよｯ！！お前の他に……誰を頼りゃ良いんだよｯ！！」
磯貝「……そりゃあ………このクラスを、3-Eを信じれば良いに決まってんだろ？
確かに、今お前の事を忌み嫌う奴は居るかも知れないけどさ……
それよりも多くの人が、お前をもう一度信じようとしてくれてんだよ。
お前を信じようと、もう一度信じたいと思ってる奴が居るんだ。
だったら、お前も皆の事を信じて……頼ればいい。」
「それだけじゃないのか？」と悠馬は語った。本当に、良いこと言うなぁ…。
…前原はくるりと私たちの方を向いた。瞳に、一人一人の姿を映していく。
だから私は、歯を見せてにっこり笑ってやった。
一人一人を見た前原も、太陽のように明るい笑顔を咲かせた。
見てはいけないモノ。[願い]→←消失135 [ラストワン。]
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RI ★ - 支配人･･･Sでしょうか･･･？ (2016年12月24日 9時) (
レス) id: 6b9e44a755 (このIDを非表示/違反報告)
志星(プロフ) - 自分が本当にS君のことが好きなら、ちゃんと気持ちを伝えたほうが良いと思います。私はお互いはっきりと気持ちを伝えずに付き合っていましたが、この間友達がアイツもうお前のこと飽きたっていってたよと言われすごく悲しかったです。だから互いに持ちを伝えてください (2016年7月27日 18時) (レス) id: 74396e06ff (このIDを非表示/違反報告)
岡原ひなと＠前ひな厨 - はじめまして！1番はじめこのお話を読ませていただきました！私はひなたちゃんが好きなので死んじゃったときまじで泣きました← 作者様のような人を感動させられる文をつくれる人を尊敬します！ 長文失礼いたしました。続編おめでとうございます！楽しみにしてます！ (2016年6月12日 7時) (レス) id: 979d491d4b (このIDを非表示/違反報告)
☆愛華☆ - 次回きになる！ (2016年6月11日 20時) (レス) id: 638f8c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - この小説大好きです！5章楽しみすぎてワクワクします！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: ad350a303d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†鎖羅† | 作成日時：2016年4月24日 0時
