消失129 [どちらか。] ページ22
〜磯貝side〜
前原「…俺、もう…どうしたら良いか…分からねぇんだよ…ｯ」
俺はきっと、前原の中でとんでもない葛藤があったんだと思うんだ。
…皆を物のように、消耗品のように扱う支配人が許せない反面、このゲームを愉快に思ってしまっていた事。
……そんな双反する二つの思いによって、前原はずっと苦しめられていたんだろう。
どうしたら良いか分からない。そんな思いになるのも分かる。でも……
磯貝「…そりゃあなぁ……支配人に従うのを止めれば良いんじゃないか？」
＿＿支配人から離れて、もう一度皆と一緒に戦えばいい。
そうすれば信頼を取り戻すことだって出来るし、支配人を追い込む事だって出来る。
前原は俺の言葉に一度表情を緩めたが、また暗くなり……
前原「……それが出来ればそうしてるんだ…。磯貝。」
そう、彼は視線を足元に落とすと、顔をしかめた。
磯貝「え？…どうして……。」
…前原に問うと、返ってきたのは衝撃の答えだった。
前原「……支配人に逆らったら…強制的に消失させられんだよ…。倉橋の時みたいに……。」
…消える？前原が？
ふざけんなよ…支配人。前原を消すなんて……
磯貝「……安心しろよ。お前は俺が消させねぇから。」
……ぜってぇ許さねぇ。
そんな気持ちも込めながら、前原を宥めたその時だった。
茅野「……こんな時にこんな事言うのも何なんだけどさ…。」
皆が一斉に茅野の方へ向く。…震え声だった。…心境を察したのであろうカルマが代弁する。
カルマ「…うん……。茅野ちゃんが言いたいのはさ、一時間経ったら奥田さんが消失しちゃうから早く決めないと……って事だよね。」
哀しげに、彼は現実を見せた。茅野は頷く。
前原「…そうだ。そういや、そんな指令があったんだったな……。奥田を消したら今の状況じゃ…ダメだよな。」
矢田に怪我もさせちまったし…と申し訳無さそうに頭を掻く前原。
磯貝「…あぁ。奥田が居なくなったら…ダメだから……
＿＿俺らのどっちかが、消えなきゃいけないんだよな。…＿＿
…そういう事だろ？…奥田を消さないようにするって事はさ……。」
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RI ★ - 支配人･･･Sでしょうか･･･？ (2016年12月24日 9時) (
レス) id: 6b9e44a755 (このIDを非表示/違反報告)
志星(プロフ) - 自分が本当にS君のことが好きなら、ちゃんと気持ちを伝えたほうが良いと思います。私はお互いはっきりと気持ちを伝えずに付き合っていましたが、この間友達がアイツもうお前のこと飽きたっていってたよと言われすごく悲しかったです。だから互いに持ちを伝えてください (2016年7月27日 18時) (レス) id: 74396e06ff (このIDを非表示/違反報告)
岡原ひなと＠前ひな厨 - はじめまして！1番はじめこのお話を読ませていただきました！私はひなたちゃんが好きなので死んじゃったときまじで泣きました← 作者様のような人を感動させられる文をつくれる人を尊敬します！ 長文失礼いたしました。続編おめでとうございます！楽しみにしてます！ (2016年6月12日 7時) (レス) id: 979d491d4b (このIDを非表示/違反報告)
☆愛華☆ - 次回きになる！ (2016年6月11日 20時) (レス) id: 638f8c7e36 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - この小説大好きです！5章楽しみすぎてワクワクします！ (2016年6月11日 11時) (レス) id: ad350a303d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：†鎖羅† | 作成日時：2016年4月24日 0時
