Utopia-45→緊急事態 ページ9
「……つーか、A。2年の範囲教えられるってどういうことだよ………
おかげで俺様の苦手教科(天文学)が得意になりそうじゃねぇかっ!どうしてだ…!!」
「教え方が良いからだろう。兄貴、あんまりAばかり頼るなよ……」
俺は全然平気なんだけどなぁ……心配してくれてありがとうございます。ルートさん。
「いや、俺さっき範囲表見せてもらったけど…多分これなら大丈夫そうだから平気だよ。
心配してくれてありがとう。ギルはおめでとう。」
俺の微笑みに「本当に大丈夫か?」と言わんばかりの視線を送るルートさん。
正直、ルートって俺が教えなくても高得点取れそうだからね……ってか芋兄弟頭いい方だと思う。うん。
だって一番俺への質問少ないし(芋兄弟:2回、他:くるん兄弟:10回くらい? 祖国様:何回だっけ?)←
解き方教えたら一発だったからね。意外なところで似てるんだよなぁ……この兄弟は………
「ふふ……お二人は要領が宜しいようで羨ましいですね………A君、続きをお願いします………」
眉間にじりじり皺を寄せて勉強を続ける祖国様なんだけど………
「……祖国様…顔色悪いですよ?無理しちゃ体に悪いです……」
さっきから顔色が超悪い。真っ青になってて辛そうに見えるんだけど……
それに、何か俺さっきから超いやーな予感がするんだよね……さっきから外が騒がしいって言うか………ドタバタしてるし………
「ん、何だ。……なんだか外が騒がしくないか?」
「よし、俺様が覗いてみるぜ……」
皆も気付いて…ギルが代表して除き穴から外を見に行くと………青ざめた表情で戻ってきた。
「……Aとお兄様…急いで机の上片付けくれ!んで…菊は奥のベッドの下に隠れてろ…!!絶対に出るな…絶対に…!」
「え…!何?いきなりどうしたの?」
皆が指示に従う中、状況が掴めない俺はギルに問い返した。すると………
「………会長が“来ちまった”んだよ。事情は後だ。とにかく手伝え…!!」
「フェリちゃんはクローゼットの中に、ヴェストは…床下だ。床下に隠れてろ…!!」
俺は教科書の類いを祖国様が下に居ても余裕のあるベッドの下に置く。祖国様はそれをバリケードのようにしてその後ろに隠れた。
……彼は、酷く震えていた。
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†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» そう言って頂けると嬉しいです(´∀`*)よく加減が分からなくなるので(( これから夢主くんとの絡みが増える&秘密が明らかになる(?)予定ですので!お楽しみになさってください((`ω´*))) (2017年3月15日 20時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - †鎖羅†さん» 眉毛のゲスっぷりが最高です(●´ω`●) (2017年3月15日 16時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» またまたコメントありがとうございます(・ω・´)これからも頑張って眉毛をゲスく出来るように頑張りますです((え← (2017年3月12日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - 待ってましたー( *´艸`) (2017年3月10日 22時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†鎖羅† | 作成日時:2017年3月10日 21時