Utopia-62→目撃者 ページ29
「まぁ、お前がA君に惚れる理由も分からなくは無いけどね〜…だってあの子可愛いじゃない。健気な感じでさ、幸せそうだし。」
「だから、惚れてねぇっつーの。別に健気だとか、そんな……アイツは俺にとって邪魔で……仕方なくて………」
「…………アーサー、お前…結局A君の事どう思ってんだよ。邪魔なんだか…惚れてるんだか……ハッキリしろよ!この〜!!」
………うるっせぇ。もうコイツ置いて先行こう。構ってらんねぇ……
「……あ!ちょっとアーサー!!置いてかないでよ〜…!!」
女子か。
心の中でツッコミながら、俺は髭の先を行った。
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「うわ…満員かよ。最悪だな……」
アイツらを追って電車に乗ったのは良いが……すげぇ流されそうだ。休日だから混んでても仕方ないだろうがな…
下手したらすぐにアイツら見失っちまいそうだ。ギルベルトは分かりやすいんだけどな…銀髪長身って、分かりやすいことこの上ねぇよ。
あ〜…ったく、髭の奴は何考えてるんだか。どうして羽瀬川なんだよ……俺は好きな奴なんて居ないっつーの。
菊は…大切な友達って言うか、なんて言うか…その……大事、なんだよ。
あ、勘違いするなよ。恋人とかそういうんじゃないからな。友人としてだよ…菊とは。表面上はな。
アイツは優しいから…俺の事だって受け入れてくれるんだ。『したい』って言えば自分から【ピー】して、【ピー】って…可愛いし…ずっと一緒に居たい…って訳じゃねぇけど!!
ガタン、ゴトン。そう電車が揺れると人々も揺れる。
……ふと、前を見るとある男の様子が視界に入る。
「(………何だ?)」
パーカーのフードを深く被った男が何か……触ってるのか?何を…??
……ここからだと良く見えねぇんだけど…何か触ってるな。見間違いだと良いが……
「………っ…!」
……嘘だろ!?周り誰も気付いてねぇのかよ?…あんな堂々と触ってんのにか?
いや、やっとはっきり見えたと思ったら…痴漢だ。オマケに被害者は羽瀬川。…どうして抵抗しねぇんだ…!
……ヤバい。どんどんエスカレートしてる。アイツ男にされるの耐性ないのに…。
……もういい、俺が行こう。
「……おい、何してるんだよ。」
Utopia-63→紳士的?な救出劇→←Utopia-61→ツンデレ炸裂
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†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» そう言って頂けると嬉しいです(´∀`*)よく加減が分からなくなるので(( これから夢主くんとの絡みが増える&秘密が明らかになる(?)予定ですので!お楽しみになさってください((`ω´*))) (2017年3月15日 20時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - †鎖羅†さん» 眉毛のゲスっぷりが最高です(●´ω`●) (2017年3月15日 16時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» またまたコメントありがとうございます(・ω・´)これからも頑張って眉毛をゲスく出来るように頑張りますです((え← (2017年3月12日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
英領な妖精 - 待ってましたー( *´艸`) (2017年3月10日 22時) (レス) id: a88b8887f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†鎖羅† | 作成日時:2017年3月10日 21時