【APヘタリア】会長、禊のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-39→Music club. ページ44

「うぅ……ローデリヒさん！やめたげてよぉ……Aが可哀想だよぉ！！」









「……仕方ないのです、フェリシアーノ。音楽部のしきたりのようなものなのですから。」









「そんなぁ…！！」
フェリちゃんが涙目になってる…俺のためにありがとう………





……今、どんな状況かって言うと。









「ローデリヒ！！お前な…初見で『幻想即興曲』ノーミスなんて無理ゲーに決まってんだろうが！！」





そう、ピアノの楽曲の中でも難易度の高い『幻想即興曲』をノーミスで弾け。…と貴族様が仰られたのさ。





じゃないと“入部は認めない”って。…ピアノやってて良かった……









「……ギルベルト、貴方だってフルートで『精霊の踊り』ノーミスを達成したではありませんか。」









「うっ……それはそうだけどよ！フルートとピアノじゃ全然違うだろ！！しかもこの曲を初見って……」









「あ、ギル。もう平気だよ〜」









「はぁ！？」
驚くギルをよそに、貴族様が「どうぞ」と促す。他の部員の人達も注目する中、弾ききれるか。









♪〜…♪〜……









♪〜………♪♪〜…………









＿＿＿
＿









俺、頑張った！頑張ったよ！！
何とか弾ききれた……ノーミスで。この貴族様…Sなのかな(震え





「……ほう、お見事です。A。貴方の入部を認めましょう。」









「……ふぅ、良かったぁ………ありがとうございます。」









よし、これでギルと一緒に居れる時間が増やせる。…一安心、かな。





「A！お前やれば出来んじゃねぇか〜…！！」





「Aって何でも出来るんだね〜…！！俺、尊敬するよ〜！」









祝福してくれる二人の笑顔が超ご褒美になりました。ありがとうございます。





「……まぁ、貴方は国ではありませんから…“吹奏楽部には入れない”のですが。





此処は吹奏楽部と大体同じような活動をしております。週に2回はいらっしゃって下さいね？来なければ……」









………“反逆”ですねﾜｶﾘﾏｽﾜｶﾘﾏｽ。









「わ、分かりました！！え…っと……ローデリヒさん？」









「……ローデリヒ・エーデルシュタイン。Gの2-2で45位、46期生です。これからは言動に気を付けるのですよ。」









そう軽く自己紹介した貴族様は、豪華なコートを翻して練習に戻っていった。

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