【APヘタリア】会長、禊のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-33→He's a perverse person. ページ38

side…Hasegawa





「……なぁ、お前…本当に何考えてるんだ？」









正直スープの恨みは晴らさなくても良かったんだけど…フランシス“様”を一時的に服従させて、通していただきました。





ただ、気がかりなのは………









『アイツ…何か今朝からピリピリしてたんだよね〜……何でか知らないけどさ、A君はちょっと注意した方が良いかもよ？』









……副会長からの忠告があったこと。会長が俺に思うことって…何？





でも、俺的にはなぁ…役者の勘じゃあ悪い意味じゃないと思うんだけど……。









「……何を考えている、とは？」









よし、ここは冷静に行こう。とりあえず…内心怒っているだろう会長に問い返す。





すると会長が突然、すたすたと近付いてきて俺の…胸ぐらをぎゅっと掴んだ。





俺は吃驚して会長を見上げると、うっ…クソ……身長のせいで首が痛い……(7cm差)









「……どういう考えで、今此処に来た？…あの髭を服従させてまで来るって事は……相応の何かがあるんだろ？









………ほら、言ってみろよ。」









掴まれた箇所にグッと力が入れられて少し息苦しくなる。そこにじわじわ力が入っていくのが恐ろしさを倍増させていく。





「……ｯ…俺はただ…会長が心配で……此処に来ただけで」









だってアーサーさんにあんな去り方されて心配しないはずないよ。ヘタリア愛してる俺だし。





俺の本能が逃げろとか言ってる気がするけど無視。此処で逃げたら駄目な気がするから。









……そこで彼は言った。









「黙れ」









…そう、低く。









……彼は続けた。









「俺はな…調査書で見た時からお前が憎くて仕方ねぇんだよ。ほんの2,3分で俺をここまで怒らせた奴は始めてだぜ？」









……そこまで言うとブラウスの襟に入る力が急速に増した。









「……ｯあ…会長…！！」









「お前は……恵まれてて羨ましいもんだ。理事長が『本当はVにしてもいい』と仰っていたからなぁ。









＿＿本当に憎たらしい。」









……待って、俺死なないけど死にそう。ちょっとヤバい気が………首絞まってるよ…もう。





もう、この世界でも恨まれるのとか……勘弁してほしいんだけどな………

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