【APヘタリア】会長、禊のお時間です。【男主】【アーサー・カークランド】

Utopia-21→He's sapnsing a trap. ページ25

「………まさかこんなに単純な罠に引っ掛かるなんてなぁ…羽瀬川。」









……だから嫌な予感がしてたんだ。この三枚舌と一緒で何事も起こらない方が可笑しい。





「『………どんなおつもりで？会長。Oの編入生なんて閉じ込めて…貴方に何の得があるのでしょう？』」









……ダメだ。演じないと平常心が保てない。助けなんて来ないから…自分一人で何とかしないといけないのに………









「……はっ、何のリターンもなくお前を閉じ込めたり何かしねぇよ。ちゃぁんと…俺に得がある。」









獲物を見るような目でニヤリと笑う。それはそれは妖艶に。









「『……一対どんな目的で？どんな得があるのです？』」









睨み付けるように焦りの表情を浮かべて見せると、彼はまるで虚虐心が煽られたと言わんばかりに物欲しげな顔になる。









「……お前が俺と相性が良いかを知れるのが１つ。









お前を上位階級に入れるべきか否かを判断するのが１つ。









そして、









＿＿お前を俺の“下僕にするかどうか”で１つ。









………俺の得はこんなにあるんだぜ。羽瀬川。」









………どうしよう。ギリギリまともなのが1つしかない。(そして逆らえない)





会長はもう逃がさないと目で目に訴えてくる。今の状況を一言で表すなら『蛇に睨まれた蛙』と言うところだろうか。





……この学園の中ではどう足掻く事も出来ないだろう。大人しく従うしか無いのでは。





「……さぁ、羽瀬川。俺は紳士だから…選ばせてやるよ。









＿＿“どれから始めるか”をな。」









………どれを選んでも絶望しかない。いや、ギリギリましな上位階級がなんたらを選ぶのが得策か…？下僕とか一番ヤバいし…相性も同じく。









……あぁ、もう！完全に敗北ルートしかないじゃん！！どうしたら良いのさ！！









「…決めねぇのか？羽瀬川……お前が決めないなら俺がやりたい事から始めっちまうぞ？」









………この眉毛、何がしたいの。









……仕方ないからマシなの片付けようか。うん。









「……………上位階級がうんたらかんたら…ってやつで。」

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