Utopia-8→相部屋 ページ12
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しばらくして。
あの後ようやく外に出られた俺はギルの先導で学生寮へとやって来た。
この学園は全寮制らしく……どうやら逃がす気は無いらしい。
ちなみに中は結構豪華で普通に1部屋に二人くらいは暮らせそうな感じ。ギルの部屋がある階しか見てないけど。
部屋に着くまで色んな人に見られて何か嫌だったけど案外近かったからすぐにそれは無くなった。
んでもって。
「……いてて…嗚呼、もう……また派手にやられっちまったぜ………。」
「…大丈夫ですか?」と俺はギルに問うと「慣れてるから」と苦笑いした。
「……ところで、どうしてあの時俺を庇ったんだ?…羽瀬川。」
優しい声で聞いてくる彼の姿を目に写す。彼の赤い目はジッと俺を見つめていて、逸らそうとしない。
「………いつもならもっと考えてから動くんですけど…今日は、何故だか勝手に体が動いて……」
あはは…と苦笑いすると、彼は微笑を浮かべる。嘘みたいに聞こえるかもしれないけど…今回ばかりは本当だ。
そんな彼が口を開く。
「…そうか。……お前は優しい奴だな。」
暖かみを含んだ声で彼は言った。何か、俺の事を見極めてるみたいに……。
「__改めまして、俺様はギルベルト・バイルシュミットだ。階級はお前と同じO。…これからよろしくな?」
ポンっと胸に手を当てて自己紹介をするギル。まるで自分が兄であるかのように振る舞う彼は結構話しやすそうだ。
「宜しくお願いします。僕は羽瀬川 Aと申します。これからお世話になりますです。」
…俺は知ってても一応は初対面何だから……と思って律儀に自己紹介をしたんだけど、
「堅ッ苦しいのはやめろって…な?」
と言うわけで敬語をやっとこさ外せました。やったねっ!
イヴァン様がおそロシア状態だったからね、ギルとは対等に話せそうな感じで良いな。
俺の学園生活がこれくらい楽なものだったら一番良いんだけれど……
「__________」
「___何だっけな。『可愛い子には旅をさせろ』…だったか?
……コイツはまさにそんな奴だな。」
「自分の側に置いておきたい」…そう話す人間がいる時点で、俺の学園生活は平和に終わる訳がないのでした。
無論、今の俺が知るよしも無いのだけれど。
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†鎖羅†(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます(`∀´*)楽しんで頂けたみたいで良かったです;;これからも頑張りますので!楽しんで頂けたら嬉しいです(´∀`*) (2017年3月10日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 夜叉姫さん» コメントありがとうございます(´∀`*)そうです、次回はひたすらカオスなんです;;特に([∂]ω[∂])に注目です()ご期待に答えられるように頑張ります!(・ω・´) (2017年3月10日 16時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
葵 - とってもおもしろいですwww (2017年3月10日 15時) (レス) id: 8e58f0c707 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉姫(プロフ) - めっちゃ面白いwwそして、次回予告がカオスww頑張ってくださいなー!!応援してます!!w (2017年3月10日 0時) (レス) id: 1a581a412e (このIDを非表示/違反報告)
†鎖羅†(プロフ) - 英領な妖精さん» コメントありがとうございますm(_ _)m私も頑張りますので!これからも見てくださると嬉しいです(´∀`*) (2017年3月9日 22時) (レス) id: b90b5d86ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†鎖羅† | 作成日時:2017年2月6日 18時