検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:54,735 hit

27 ページ27

「真似すんなよっ」

登坂さん、可愛い。

ちょっと、恥ずかしそうに、笑いながら。

岩田さんと今市さんの方を向いて、変顔。

「あーあ、感じわるーい。恋敵のオレにさー、お見舞い運ばせてさー」

「ん。それはごめん」

「ずるい!ね、隆二さん、酷くない?」

「んー、まあ、Aちゃんは最初から、臣しか見てなかったからね。仕方ないよ」

「そーそー。オレしか見てなかったからね」

2人にそんなふうに言われて、

不機嫌な顔でゴロンと転がって、

天井に向いて寝転ぶ岩田さん。

「ねー、Aちゃん、オレ、あそこから頑張ってもダメだった?絶対好きになんなかった?」

天井を見つめながら、独り言のようにつぶやく。

登坂さんは、そんな岩田さんを見守ってる。

登坂さんがいなかったら、わかんない。

けど、登坂さんを好きな私には、

他の人は見えなくて…。

だから…ごめんなさい、岩田さんは…。

「すっごい困ってるじゃん…ふふっ」

くるっと横を向いて、目線は私。

口を尖らせたまま、ジーッとみつめて、

そして、思いっきりため息。

「くっそ。振られた。振られたー、隆二さーん」

今市さんに抱きついてる。

「あはは。そうだね、岩ちゃん。珍しく、振られちゃったね」

「飲みに連れてってよ。臣さんの悪口、死ぬほど言うから!」

「りょーかいっ!一緒に悪口言ってあげる」

「オレの悪口二人で言うのかよ」

「臣さんは、Aちゃんと仲良くしてたらいいじゃん」

「そーそー、臣はAちゃんとイチャイチャしてたらいーじゃん」

すごい、恥ずかしい。

「恥ずかしがってんだろ?」

「あのね。臣さん今は我慢してるけど、ほんとはすっごいヘンタイなんだから!気をつけてね」

登坂さんに聞こえるくらいの小声で、

岩田さんが教えてくれる。

「 岩ちゃんっ!」

ヘンタイって…。

登坂さんを見ると苦笑いしてる。

え、ほんとに?

「じゃあ、岩ちゃん、そろそろ行こうか」

今市さんが立ち上がる。

「ん。カップルの近くにいるのってほんっとつまんない!」

岩田さんは笑いながら憎まれ口をたたく。

『もう、帰っちゃうんですか?』

「ん。Aちゃんの様子も見たし、帰るよ。…振られた男を慰めてやんなきゃ。また、お店行く。辞めないよね?」

『はい。お待ちしてます』

今市さんが、ポンポンと頭を撫でてくれる。

「隆二さん、今日、オールね!」

「ハイハイ」

賑やかに、二人は出て行った。

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みきてぃん(プロフ) - Koiruneiroさん» こちらこそーっ(>人<)いつもコメントありがとうございます!頑張ります( ´∀`) (2018年2月6日 10時) (レス) id: 6b77dae2b2 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - みきてぃんさん、最高です(*^.^*)みきてぃんさん、ありがとうございます(。-人-。) (2018年2月5日 19時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みきてぃん | 作成日時:2018年1月30日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。