検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:54,734 hit

11 ページ11

「なんて?」

山下さんが代表して聞く。

「だからー、色々食べて、あとは飲むだけだし、Aちゃんと一緒に飲みたいなぁって」

『岩田さん、私、バイト中です。だから…』

山下さんが考え込んでる。

「んー…。大将、Aちゃんて、もう上がっても構わん?オレ、もうちょっと大将と話したいし、男ばっかでも楽しくないやろし、よかったらアイツらの話し相手なってもらったら嬉しいねんけど…」

山下さんの発案に、大将が少し考えて。

「いや、あの子が飲みたいって言うならいいけど、うちはそういう店じゃないから、申し訳ないけど…」

そう言って断ってくれた。

ホッとしたけど、少し残念。

「…本人がよければ、いいって事ですよね」

登坂さんが私を手招きする。

「よかったらオレ達と一緒に飲みませんか?」

そう言われて、大将の顔を見る。

「おまえが好きな三代目さんは、登坂くん?」

『…はい』

「…上がってよし!」

『…ありがとうございます!』

大将から許可が出て、

私は皆さんと飲めることになった。

そこまでは、覚えている。

カンパイして、チューハイを頼んで、

飲みながら、話を聞いて。

2杯目までは、覚えてるんだよね。

奥さんが、薄めのチューハイ作ってくれてて、

それが美味しくて、全然酔わないし、

私、意外と強いんじゃないの?

なんて思いながら、

また飲んで…。

…頭がイタイ。

夢だった?

登坂さんと、話したり飲んだりできる、

私の、都合のいい夢。

目を開けて、天井を見る。

私、寝てた?

家じゃない。

ここは…あ、お店の休憩室。

うわ、どうしよう。

ここに寝ているということは、

私、皆さんに迷惑をかけたってことだ。

どうしよう。

しっかりと毛布まで掛かっている。

どうしよう。

「どう?気分は」

頭を抱えてパニクってると、

後ろから、大好きな声が聞こえた。

振り向くと、そこには登坂さん。

え、ここ、お店だよね?

休憩室だよね?

何で、登坂さん?

『…あの、ご迷惑かけたようで、すみません』

とにかく、まずは謝る。

「こちらこそ」

ん?こちらこそ?

「岩ちゃんがスキを見て、チューハイ自分のと入れ替えてたみたい。だから、急に酔っ払っちゃって」

覚えてない、けど恥ずかしい。

酔っ払った私、大丈夫でしたか?

『それで、ほかの方たちは…?』

「帰った。岩ちゃん残すと危ないし、健ちゃんは仕事入ってて、エリーは今回初めてだから、オレが様子見ることになった」

12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:登坂広臣 , 三代目 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みきてぃん(プロフ) - Koiruneiroさん» こちらこそーっ(>人<)いつもコメントありがとうございます!頑張ります( ´∀`) (2018年2月6日 10時) (レス) id: 6b77dae2b2 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - みきてぃんさん、最高です(*^.^*)みきてぃんさん、ありがとうございます(。-人-。) (2018年2月5日 19時) (レス) id: a2840c445d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みきてぃん | 作成日時:2018年1月30日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。