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オレはいったい
何をしているんだろう。
−映画の撮影の合間。
行き詰まって散歩する。
スタッフが気を使って、
少し多めの2時間休憩。
乾いた土に革靴が
なんだかちょっと歩きづらい。
慎重に足を踏み出した。
なのに、足を滑らせて、
大して高さもない場所から
見事に滑り落ちた。
「いっ…てぇ」
誰もいないから、
そのままじっと横になった。
誰も、呼びに来ない。
早朝のわりに、
暖かい日差しが
寝ているオレに降り注ぐ。
ん。
眠れる。
そう思った瞬間、
本当に眠くなる。
起きなきゃ。
そう思うけど、
手足を動かすことができない。
瞼はだんだん重くなって、
もうきっと。
寝てしまう。
でも、いいや。
スタッフの誰かが
気づいて起こしてくれるだろう。
もう、限界。
オレはそのまま眠りについた。
そして。
それから、何分くらいたったのか。
話し声が聞こえて、
すでに起きているのに
こんなところで滑って転んで、
おまけにめんどくさくて
寝てしまったことが、
恥ずかしくて。
いつまでも寝たふりをする。
スタッフじゃない話し声の主は、
どうやらオレのこと、
誰だかわかってしまったみたい。
「マジでやんのかよ…」
若そうな男の声。
そいつが、オレを抱えて背負う。
どこかに連れて行かれる？
女の子の声もする。
そっちは少し乱暴な口の利き方。
でも、どうしてか、
耳に心地いい。
普段なら、こんな危険は
全力で回避する。
けど、今日はもう、
いいかなって思ったんだ。
このまま、成り行きで、
運命に従おうって。
眠い…。
…よりによって、
男の背中でオレは眠る。
心地いい揺れに、
不思議と不安もなくて。
オレ、どーなんの？
生きて帰れんの？
ふっ。
まあいいや。
煮るなり焼くなり。
好きにしてくれたらいいや。
そう思って身をまかせる。
動かなくなったと思うと、
俺はそっと寝かされた。
うん。
そろそろ目を開けて確認したい。
声の主と、今いる場所。
タイミングを見計らって、
そっと目を開ける。
そしたら、思ったよりも
子どもっぽくて、
小さな生き物が現れた。
そして瞬間息を飲む。
カワイイ。
…この子、好きだ。
何が好きかと言われると、
いい表現が見当たらない。
落ちていたオレを拾ったのは、
どうやらオレのファンらしい。
拾い主の名前はA。
乱暴な言葉遣いで、
妄想癖があって、
心の声がダダ漏れの、
可愛いい女の子だった。
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みきてぃん(プロフ) - mayukaさん» 最後まで読んで下さってありがとうございます。コメントを読んで、心からホッとしました。そしてとても嬉しかったです。皆さんの大好きな人を、どうかステキに書けますようにとドキドキしながら書いています。嬉しいコメントありがとうございました(*´ω｀*) (2020年11月13日 3時) (
レス) id: d217c89d49 (このIDを非表示/違反報告)
みきてぃん(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます。今回、完成まで時間がかかってしまったので、コメント欄見るの、我慢してました。いつも楽しいコメントありがとうございます(*'▽'*)とても嬉しいです。ステキなお話が書けるよう、頑張ります！ (2020年11月13日 3時) (レス) id: d217c89d49 (このIDを非表示/違反報告)
mayuka(プロフ) - あーー終わってしまいましたね…寂しい！！でも、happy endで幸せ(*´艸`)みきてぃんさんの臣くん大好きです！可愛いし意地悪だし、優しくて実際もこんな感じかなー。と。素敵なお話ありがとうございました(〃ω〃) (2020年11月11日 10時) (レス) id: 646b85d38a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みきてぃんさん» 完結お疲れ様でした番外編はあれば読みたいです(*＞∇＜)ﾉ (2020年11月11日 9時) (レス) id: 5f63e3cc55 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - みきてぃんさん» 臣君は肌の色が白いから白いポメラニアンのイメージですね(*≧∀≦*) (2020年8月17日 6時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みきてぃん | 作成日時：2018年9月25日 1時
