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それから数ヶ月後。
「お邪魔します!」
『いらっしゃい、臣くん』
「いい部屋じゃん」
『ありがとう』
臣くんが遊びに来た。
臣くんとは、
1日だけ隆二くんと別れた、
あの日以来。
「順調じゃん、同棲かぁ。いいなー、オレもしてみたい!」
『うん。ありがと。なんか、テレる』
「そー?隆二は?」
『うん、ちょっと、出かけてる。普通にくつろいでもらっててって』
「なんかオレ、信頼されてんな」
『信頼してる!私も』
「ふふ。じゃあ、よかった」
臣くんはぐるっと、部屋を見回して、
「なんか、新婚の部屋みてぇ」
なんて言いながら、
カフェオレを飲む。
隆二くん、なかなか帰ってこないな。
どうしたんだろ。
「隆二には、遠慮しないで何でも言えてんの?」
『うん。それは、大丈夫』
「そっか。いいね」
心配してくれてるんだ。
でも、大丈夫。
決して私を不安にさせない。
「ただいまー」
『あ、隆二くんだ!…待っててね』
私は玄関まで迎えに行く。
「ただいま」
『おかえりなさい』
このやり取りも、
慣れてはきたけど、
やっぱりくすぐったい感じ。
「臣きてる?」
『うん、待ってるよ』
「そう、よかった」
隆二くんはリビングに行くと、
何か書類のようなものを渡す。
「電話でお願いしたこと、頼める?」
「もちろん!今、書く?」
なんだろ。
私、いてもいいのかな?
『お茶入れて来るねー』
なんとなく、
いない方がいいのかなーと思って、
キッチンに移動する。
買っておいた焼き菓子と、
カフェオレを持って、
リビングに戻る。
「よし、どーだ。初めて書いたけど」
「ん。いい。ありがとう!」
『あの、 お茶持ってって大丈夫?』
「いいよ。あ、ちょっとコレ片付けとくね」
さっきの書類を
あわてて直す隆二くん。
ちょっと、気になる。
「話があるんだ」
きたっ。
なんだろ。
なにか始めるとか、
辞めるとか?
さっきのは何かの、契約書かな。
「臣の前だけど…。誰かに…信頼できる誰かに見届けて欲しいから。ごめん、Aちゃんの理想とは違うかも知んないけど」
隆二くんは、
大事な話をするとき、
必ず目の前にまっすぐ立って、
私の目を見て話し始める。
『はい』
だから、私も。
必ず隆二くんにまっすぐ
向かい合って、目を合わせる。
「オレと、結婚してください」
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みきてぃん(プロフ) - Koiruneiroさん» いつもコメントありがとうございます。なかなかうまく書けないんですけど、そんな今だから書きまくろう的にやっちゃってます(°▽°)またよかったら、暇つぶしがてら読んでくださいね(;ω;) (2018年9月25日 1時) (レス) id: 73c128cc01 (このIDを非表示/違反報告)
みきてぃん(プロフ) - ユキさん» 岩ちゃん、映画もあって忙しいですもんね。体壊さず頑張って欲しいです(´∀`) (2018年9月25日 1時) (レス) id: 73c128cc01 (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 幸せな時間でした(^ー^)やっぱり、今市さん好きなの再確認出来て嬉しかったです☆ (2018年9月21日 7時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 京セラ来年の2月からですねそれまで体調には気を付けてないとですね今日ウルトラMステ見ました岩ちゃんライブの後歌番組出たから体調には気を付けて欲しいです(^^) (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みきてぃん(プロフ) - ユキさん» 全部買ったんですねー(*´Д`*)いーなー。友達のタイムラインにやたらとライブ会場の写メが載ってて羨ましかったです( ;∀;)次は行けるといいなー( ´∀`) (2018年9月16日 23時) (レス) id: bdf38f5bbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みきてぃん | 作成日時:2018年8月29日 2時