39 ページ39
もう終わりだと思っていたのに、
私は今、がんちゃんの腕の中。
悲しくて、苦しくて、
好きだと言ってもらったのに、
信じて待てずに泣いて。
友達に戻りたいと願ってたのに、
また気持ちが揺れ動く。
がんちゃん。
私は、どうしたらいい？
がんちゃんの顔を見た瞬間、
たった2ヶ月前が懐かしくて、
涙がこみ上げた。
最初に溢れてきたのは、
嬉しいって気持ち。
がんちゃんが好きだ。
だけど、離れているのは、
寂しくて、
どうしていいかわからない。
なのに…
がんちゃんは、
離れていても、
ちゃんと仕事をして、
笑っている。
私は、
私の気持ちが、
一人歩きをしている気がして、
とても悲しくなる。
寂しくなったら連絡してって、
言ってくれてたのに、
勝手に我慢をして、
勝手に寂しくなって…。
そして、勝手に終わらせようとした。
ひとしきり泣いて、
恥ずかしくなって、
離れなきゃって、
そっと、がんちゃんの胸を押す。
少しだけ離れて、
そしてまた、引き寄せられる。
「Aちゃんが好きだ。友達なんてやだよ。オレだけのAちゃんでいて？オレの気持ちはAちゃんだけのものだから」
がんちゃんの言葉をかみしめる。
私の気持ちもまだ、
がんちゃんのものだ。
忘れようと頑張ったけど、
やっぱり無理で。
だけど私は、
この先もっとワガママになる。
がんちゃんが好きで、
好きで好きで、
どうしようもなくて、
独占欲と、嫉妬で、
がんちゃんを困らせる。
そんなふうにはなりたくないのに。
「がんちゃん？」
泣いてる…？
鼻をすする音と、
肩に落ちる暖かい雫。
「Aちゃん…おねがっ…オレ から…消えないで」
どうしていいかわからなくて、
がんちゃんの背中に、
そっと腕を回した。
がんちゃんがしてくれたみたいに、
背中をそっと撫でて。
『がんちゃん…ごめんね』
「謝んないでよ。悪いのはオレじゃんっ」
どっちかが悪いとか
そんなんじゃない。
だけど、やっぱり、
ごめんねって言いたかった。
会えばこんなに嬉しくて、
こんなに好きだとわかるのに、
どうして、
会いたいって言えなかったんだろう。
忙しいだろうからとか、
そんなことばかり気にして、
何も言えなかった私。
『がんちゃん…会いたかった』
そう言った瞬間、
唇が重なる。
息ができないくらい、
抱きしめられて。
「オレも！」
そう言ったがんちゃんは、
私の知ってるあの笑顔だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 504人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みきてぃん(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます！ダラダラ更新でごめんなさい(＞人＜;)EXILEのお話もできて楽しかったです。PV見まくってます。カッコイイですー(*´ω`*) (2018年8月27日 22時) (
レス) id: bdf38f5bbc (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 完結お疲れ様でしたみきてぃんさんの岩ちゃんストーリー楽しかったです(*^^*) (2018年8月27日 22時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
みきてぃん(プロフ) - Koiruneiroさん» いつもありがとうございます！途中忙しくなっちゃって時間がかかりすぎてしまったので、…ちょっとグダグダしました。ごめんなさい(＞人＜;)次がんばりまーす！ (2018年8月27日 21時) (レス) id: bdf38f5bbc (このIDを非表示/違反報告)
Koiruneiro(プロフ) - 最終回、ありがとうございますm(_ _)m今市さんが、出てきたので一悶着あるのかな(；´ﾟдﾟ)あわわとしていたら、岩田さんと幸せになってホッとしましたq(^-^q)楽しい幸せな時間をありがとうございました☆ (2018年8月27日 18時) (レス) id: c51d9e3401 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - そうですね私はオンライン限定も欲しいです(///ω///)♪来月ウルトラMステスペシャルに三代目出ますよ楽しみですね♪o((〃∇〃o))((o〃∇〃))o♪ (2018年8月21日 21時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みきてぃん | 作成日時：2018年6月17日 10時
