第100夜 ページ11
「うわ〜
惚れるね千年公
怖え〜
江戸がスッカラカンだよ」
瞬きもなく
文字通り一瞬で
美しかった江戸帝都は何も残さず消えてしまった
建物も、草も木も
全て．．．
『ッ．．．』
パチンとAを覆う水が弾ける
間一髪のところで防御に入れたようだ
『みんなは．．．』
死者こそ出ていないものの
半数が戦闘不可能な状態だ
ふらつく体に鞭を打ち
ようやっと起き上がる
―A．．．！―
『！
リナ、リー．．．？』
突如脳に響いたのはリナリーの声
『っ！？
リ、リナリーっ！！！！』
ほんの一歩出遅れた
目に映った巨大な結晶
その中に一瞬見えたリナリーの姿
異様な光景に鈍った体
止まった判断
その瞬間
彼女に伸びた魔の手
『っ(間に合わない．．．っ
だめだ！だめだ！だめだ．．．っ！！)』
早鐘を打つ心臓が、一度大きく体を揺らす
『．．．！！』
立ち込める霧の先
ほんの一瞬見えたそれは．．．
『アレン．．．？』
＿＿＿
＿＿
＿
「．．．てか
レイのやつはどこいったんだよ」
「さテ．．．？
先ほどから姿を見ませんネェ♡」
「レイならさっき先に戻ってきたよぉ」
「はあ？」
「千年公”お願い”があるんだってぇ」
「ほォ．．．？♡
レイがわざわざお願い、ですカ．．．
珍しいですネェ♡」
「いっつも好き勝手してるのにねぇ？
．．．千年公ー」
「はイ？♡」
「レイのお願い聞いてあげてね？」
「．．．♡」
「家族が悲しい思いするのは嫌だから．．．
それに
レイは
一人にさせないであげて．．．？」
「．．．もちろんデスヨ♡
レイも大切な家族ですからネ♡」
「．．．
(レイ．．．)」
”よぉ、ジョイド
いや、ティキの方がいいか？
まあどっちでも一緒か
おはよう兄弟
会いたかったぜ
俺はブランク
覚えてるか．．．？
うん、まあレイなんだけどさ
．．．大丈夫
少しずつ思い出せばいい
とりあえず
今は一緒にうまい飯でも食いながら話そうぜ
今日はあいつらは抜きで
これからもよろしくな、ティキ．．．”
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SHINKAI(プロフ) - みれいさん» みれいさんこんにちは^ ^中々時間が見つけられず、コメントを返すだけで精一杯で申し訳ありません。ですが、近いうちに必ず更新しますので、お待ち頂ければ嬉しいです。皆さんのコメントにいつも励まされています。 (2019年6月12日 9時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - いつの間にかもうここまで来てるとは…続き出してください！お願いします！ (2019年6月11日 18時) (レス) id: 10b36c83ed (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 名取針子さん» ありがとうございます！そのお言葉で頑張れます。 (2019年4月4日 7時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
名取針子(プロフ) - 面白い作品ありがとうございます！読み出したら止まりませんでした！これからも応援してます！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: bef144ed2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2019年1月27日 14時
