【WT】カトラリーを並べて【白尾】

◎ころして ページ15

※軍パロ，死ﾈﾀ含みます

次々と入る壊滅の連絡。完膚なきまでに叩き潰された我が国に勝利の勝ち筋は残されていなかった。
断頭台に立たされるのならば、と二人残された地下室で貴方たちは向かい合う。
　
＿＿＿
　
　
　
　
　
○Nakamu

「＿＿一緒にいこっか」

彼の持っている銃口が柔らかく腹に突きつけられます。冷たいはずの鉄塊が酷く熱く感じられてより死を目の当たりにする貴方。震える手を押さえながら彼のこめかみに宛てがう。温度を感じない室内に一つリップ音が鳴る。

「せーの」





○broooock

「……いいよ、でも」

思い沈黙の後、彼は冷静にそう言い放った。次の瞬間、貴方の体は宙に舞う。気づけば貴方の首元には彼の手が這っていた。身長差も握力も貴方より断然大きい彼が、貴方を絞め殺すことなど赤子の手をひねるのとほぼ同義だ。徐々に酸素が切れて視界が真っ白になっていく貴方に、最期に深く口付ける。

「……僕は、まだいけない」





○シャークん

「嫌だ、いやだいやだっ……！！」

子供のようにただをこねながらも彼は理解しています。これが貴方の一番幸せな道だと。床に貴方を押し倒し、首元にナイフが添えられる。エメラルドの涙が貴方の頬を伝った。あいしてる、貴方がそう呟いたその時、鮮血が弾け飛んだ。

「おれも、あいしてる」

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