◇ ページ14
＿＿＿
○きんとき
「疲れてる？そんなこと無いって。ほら、早く撮影しよう」
貴方が居なくなって数ヶ月。彼はより一層実況活動に打ち込むことでしょう。青白く光るモニターに、貴方の温度を求めたくて。動画の中でもどこか上の空で、様々な人に心配されるかもしれません。けれど、彼を支えられるのは貴方だけだったのです。
「……俺は、忘れない」
○スマイル
「Aっ！！！！」
目の前で貴方の身体が車体にめり込んでひしゃげていく。彼にしては珍しく声を荒らげて貴方の名前を叫びます。ですが伸ばした手を握られることはなく、血溜まりが足元へと広がっていく。彼が見る夢は、いつだって最期に見た貴方の笑顔だ。
「ごめん、ごめん……A」
○きりやん
「A？どうしたの？」
固く目を閉ざした貴方の姿を見て彼がそう言います。認めたくないのです。貴方が、もう帰らぬ人になってしまったことを。さながら針に刺された姫君のように眠り続ける貴方を見て、彼が顔を歪める。
「…………俺だって、わかってるけどさ」
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りつ(プロフ) - 雨雲。さん» コメントありがとうございます。お恥ずかしながら完全に誤字でした……。ご報告ありがとうございます！！ (2022年5月13日 16時) (
レス) id: ad0cf2be40 (このIDを非表示/違反報告)
雨雲。 - 反応の書き方上手すぎてとても好きです！！すこし疑問なのですが、タイトルのカラトリーってカトラリーの誤字ではないでしょうか…💦 (2022年5月13日 16時) (レス) id: 498b5c8819 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りつ | 作成日時：2022年4月30日 11時
