第８０夜 ページ40
Aside
‹どうした、逃げているだけでいいのか？›
奴がそう言っている間も斬撃が何度も何度も海を切り裂く
私はその衝撃で跳ぶ水を足場に跳び避けるを繰り返していた
‹我はお前の独奏曲を聴きながら新たな曲を書きたいというのに．．．
これでは我の独奏曲になってしまうではないか›
『．．．さっきから思ってたんだけどさ〜
その言い回しは何？気が散るんだよね』
‹我はとある国の音楽家の魂から造られた›
『あ〜．．．なるほどね』
呆れながら聞いていると一際大きな斬撃が私を襲った
それを見て水面を土台に上空へ飛び上がる
斬撃により大量の水が巻き上げられる
『(きたっ！)』
巻きあがった水で出来た一時的な壁に身を隠す
水の壁に手を触れ水の針を造り相手に飛ばす
‹．．．！？›
突如きた私からの攻撃に驚いたようだが、斬撃を飛ばし相殺される
『チッ．．．流石にこんな子供だましじゃだめか』
‹．．．ふむ．．．お前は．．．›
『．．．？』
‹そのイノセンスを扱いきれてないのか？›
『．．．』
‹無言は肯定と取るが．．．なるほどな›
『何がなるほど、なわけ？』
‹先ほどからお前は自分の意志で水を操っていない›
『はぁ？』
‹いや、正確には違うが．．．
お前は先ほどから、我の攻撃によって”動いた”水しか操っていない›
『．．．！？．．．流石レベル３ともなれば賢いんだね』
‹少々、期待し過ぎたな．．．
これ以上お前の相手をするのは時間の無駄だな›
レベル３はそう言うと私から視線を外し、今は見えなくなった船の方に視線を向ける
『！．．．私と遊んでくれるんじゃなかったの？』
‹．．．そうだな、ならすぐに終わらせよう›
『．．．！．．．っ゛．．．イ、ッタ．．．』
視線を私に戻したレベル３と目が合った瞬間
真下からさっきまでと同じ斬撃が襲ってきた
それを避けきれずに左腕が切られる
『(真下から！？海の中？．．．いや、水面上の振動か！)』
血をどろりと流す左腕を右手で押さえる
『(さっきよりも断然に速いっ！)．．．
手、抜いてたの．．．？』
‹我の実力に見合わないものに本気を出す方が可笑しな事ではないか？›
レベル３は首を傾げさも当然のように話す
『っの、ヤローが．．．』
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SHINKAI(プロフ) - さん» その言葉が私めの原動力でございますー！！ (2018年10月4日 18時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです〜。更新頑張ってくださいねぇ〜〜! (2018年10月4日 17時) (レス) id: c9ef7ad056 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 零斗さん» 有難きお言葉ですー！！更新頑張りますっ！ (2018年9月22日 12時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年9月21日 23時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 雪見だいふくさん» えっ、えっ…めっちゃ嬉しいです…ありがとうございますっ！頑張ります！！ (2018年5月21日 7時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2018年5月5日 13時
