第７４夜 ページ33
ブックマンside
部屋の中、Aはベッドに座り楽しげに此方を向く
『で？話ってなに．．．？ブックマン』
「．．．中国を発つ時、アジア支部の者と話をしておっただろう」
「その時、お前は言ったな．．．
”水神”が自分を助けた、と．．．」
『ん〜．．．やっぱりその事についてか．．．
うん、確かに言ったよ．．．で、それが？』
「どういう意味だ．．．？」
『．．．．．．アハ』
Aは俯いたかと思うと小さく笑い声を上げる
心なしか空気が冷えてきた気がした
『どういう意味もないよ．．．そのまんまの意味だけど？』
「．．．．．．」
顔を上げたAの顔にはいつもの柔らかい笑顔があった
『ンフフ〜、そんな恐い顔しないでよ、ブックマン
遅かれ早かれ貴方には話をするつもりだったんだよ』
『私こう見えても、貴方の事は信頼してるんですから』
Aは先程受取っていた団服を広げて眺めながら話す
『ほらほら、そんな所に立ってないでこっち来たらどう？』
未だに入り口に立つ私に自分の横を叩きながら手招きをする
それに従いベッドに胡坐をかく
Aはそれを見ると静かに話し始める
『まず、水神が助けてくれたっていうのはホントに言葉のまま』
「その言葉のまま、というのがどう意味か知りたいんだがな．．．」
『えっとね．．．私の首が敵に切り裂かれたのは見た？』
「ああ、ルーナの記録を見た．．．
だが、港に戻ってきた時はそこまで傷が深かったようには思わなかったが．．．」
『そうなんです、私が話したいのは正にそれ．．．
実際に傷を負った時とその後じゃ傷の度合いが違ってるんだ』
「．．．！そんなことがあるのか？」
『はは、そんな事普通は無いよ．．．でもそれが起こった
私も最初は何が起きてるのかよく分からなかった．．．』
『首を切られた時、私は確かに自分の死を感じた．．．
血がずっと流れているのが分かったし、首だけが熱を持って体が冷えるのを感じた』
『私が負った傷は致命傷だった．．．それは間違いない』
「なら何故．．．？」
『．．．港に戻ってくる途中で気付いたんだ．．．
イノセンスが．．．水神が私の首の傷を塞いだって．．．』
「．．．！！」
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SHINKAI(プロフ) - さん» その言葉が私めの原動力でございますー！！ (2018年10月4日 18時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです〜。更新頑張ってくださいねぇ〜〜! (2018年10月4日 17時) (レス) id: c9ef7ad056 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 零斗さん» 有難きお言葉ですー！！更新頑張りますっ！ (2018年9月22日 12時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
零斗 - とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年9月21日 23時) (レス) id: 300461bf22 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - 雪見だいふくさん» えっ、えっ…めっちゃ嬉しいです…ありがとうございますっ！頑張ります！！ (2018年5月21日 7時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2018年5月5日 13時
