紫の原石はSixTONESの紅一点 8 (ページ43)

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前を向く音ページ43

疾走感あって、SixTONESらしくて、どんな曲にも引けを取らないリード曲

A：どんな曲よ、それ・・・

家にいる時間は曲を作ることに時間を割いているんだけど、全然捗らない

というか、1音も頭に浮かんでこない

音が書いてって伝えてこない

A：これがスランプかぁ

煮詰まってしまってどうしようもないから、必要なものだけ持って外に出た

公園のベンチで座って、ヘッドフォンで耳を塞いで、音が流れ込みやすい状況を作る

なのに、無音は無音のまま

まずは人間観察をすることが大事

そう思って、子供を連れたお母さん、お散歩を楽しんでいるおじいさんやおばあさん、学校が休みな学生

ここにいる老若男女に聞いてもらえる曲が必要

A：ここにいる方たちの共通点は・・・

ジェシー：あれ？Aじゃんw

A：んぇ？なんで、ここに？

ジェシー：今日、俺もオフだからAのところに行こうかなって思ってた

A：あ、じゃあ家戻る？

ジェシー：んー、でも、Aが何かするためにここに来たんでしょ？だから待ってるよ

A：ありがと

ジェシー：これ、なんか音楽流れてるの？

A：聞いてみる？

ジェシー：うん・・・ん？何も聞こえないよ？

A：だって、音楽流れないもんw

ジェシー：AHAHAHAHA、まじかよw

A：周りの音を消したい時とかに使うの

ジェシー：・・・もしかして・・曲作ってる？

A：さすがジェシー、内緒にしてて？

ジェシー：うわー、初めて見た

A：でも、全然なの。考えてるんだけど、全然進まなくて

ジェシー：どんなのにしようとかはあるの？

A：うーん・・・みんなに聞いてもらえうような・・・誰の心にも寄り添えるような・・・というか、ここにいる全員に響くような

ジェシー：全員かぁ・・・ってことは、背中を押せるような曲かな

A：背中を押す・・・

ジェシー：みんなさ、絶対に何かに悩んでるじゃん。自分の悩みもあるし、今のこの状況もあるし。その人たちがさ聞いて、また前を向こうって思ってもらえたら嬉しいよね

A：・・・また前を向こうって思える・・・

ジェシーの言葉を聞いたとき、音と言葉が降りてきた気がした

A：「弱さのない世界は強さとは無縁だ」

ジェシー：何それ？！まじでカッコいいじゃん！

A：あ、あぁ・・あ、

ジェシー：え、ちょ、んぇ？

A：お、音が・・・音がきた

ジェシー：家戻ろ！すぐ、ね！

A：♪～

ジェシー：待って、Aの音、待ってってば！