紫の原石はSixTONESの紅一点 4 (ページ40)

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北斗side

CDデビューが近付いているからか、怒涛の撮影やテレビ収録で1日が簡単に過ぎていく

その疲れのせいか、Aが休憩中に1点を見つめていることが多くなった

大丈夫？と聞いたら、「ごめん、ちょっと疲れて眠気が・・w」って答えるから、次のオフの日は気分のリフレッシュも兼ねて、前から行きたいと言っていた植物園にでも連れて行こうと決めていた

オフの日になって、Aに電話するも連絡がつかない

北斗：・・あれ・・寝てるのかな・・

とりあえず、Aを迎えに行こうと思って家に行くけど、何度チャイムを鳴らしても出てこない

倒れてたら大変だから、メンバーは全員持っているAの家の合鍵で扉を開けるけど、誰もいない

なんかすごく胸騒ぎがして樹に電話をした

樹：北斗が電話とか珍しいじゃん、どした？

北斗：Aと連絡がつかないんだけど、仕事だったっけ？

樹：え？あいつ、1日オフ

北斗：・・・家にもいないんだけど

樹：どっか出かけてんじゃねーの？

北斗：家事やりっぱなしなんだよ・・夜食べた後のお皿もそのまま、なんなら洗濯物も取り込んだまま・・そんなこと有り得る？

樹：・・Aだもんな、ありえないわ

北斗：俺、さっきから胸騒ぎがしてさ・・・どうしよう・・Aになんかあったら・・

樹：北斗、落ち着け。大丈夫、あいつは変なこと考えたりしない。とりあえず、お前のことも心配だから、このままグループ通話にして、Aに電話かけ続けよう

北斗：ん・・分かった

それから何回もかけ続けて、諦めかけたその時、待ちわびた声が聞こえた

A：もしもし・・

北斗：A？！今どこ？！

A：え、えっと・・えと・・

樹：北斗がさー、Aと連絡つかないーって焦ってんのw

A：あ、ごめ・・携帯見てなくて・・

樹：あれ？外にいんの？なんかめっちゃ鳥の鳴き声がするw

A：鳥・・あ、鳥いたんだ・・

北斗：・・・

樹：いまどこにいんの？オフっしょ？

A：今ね・・海にいるよ

北斗：？！

樹：え、海にいんの？俺らもオフだからさ、行っていい？

A：んー・・2人が着く頃にはもう帰らなきゃいけない時間になるよw

北斗：・・東京じゃないの？

A：・・・富山

Aの口から富山って聞いて、家族との最後の旅行が富山だったっていう話を思い出した