紫の原石はSixTONESの紅一点 3 (ページ10)

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あなただけは・・ページ10

大丈夫・・・

(経営陣：あの操り人形、こっちの言うこと全く聞かねえな)

大丈夫・・・

(経営陣：操り人形は操り人形らしく笑っておけばいいのに)

・・だいじょうぶ・・・

(経営陣：バックがいるからって調子に乗ってんじゃねーよ)

・・だ・・い・・じょうぶ・・

(経営陣：まあ、最終的にはこっちの思うように動いてもらえばいいわけだし)

・・だ・・い・・じょ・・ぶ・・

(経営陣：次のドラマのオファーが来てて・・)

A：・・・っ？！

同じ夢ばかり見る

いや、実際に見た現場だったから夢とは言わないのかもしれないけれど、寝てても同じシーンの繰り返しで目が覚める

あまり言われなくなっていた「操り人形」だけれど、最近また耳にするようになった

いつもの経営陣だけなら無視すればいいんだけれど・・

(ジュニア：操り人形さん、今日来てるらしいっすよ)

(ジュニア：操り人形とか言われて、よくこの事務所に居られるよな)

とか、最近入ったジュニアの子たちまでもが私の別名を知り、それを口にするようになっていた

A：・・今日・・何の撮影だっけ・・

スケジュールを見ると、YouTube撮影(運動系)と書いていた

A：用意しなきゃ・・・

あまり寝れていなくて、頭痛やめまいをしている体に鞭を打って事務所に向かった

たどり着いた楽屋前

みんなにバレちゃいけない、心配かけたくない、怒らせたくない、そう何度も呟いて笑顔を貼り付けて扉を開けた

A：おはよ！

高地：おはよー

A：また樹が最後？w

大我：いつものことだよw

A：いつになったら時間ギリギリが直るんだろうねw

慎太郎：姉ちゃん！！

A：・・っ・・どうした？

慎太郎：今日やるゲームの確認！姉ちゃんもやろ！

ジェシー：2人じゃできないんだよw

A：ふふ、荷物置くからちょっと待っててw

いつもの場所に荷物を置いて、カバンから飲み物を出して冷蔵庫に入れて、慎太郎の元に向かおうとした時、横から腕を掴まれた

A：っ・・びっくりした・・

北斗：・・・

ほっくんが何も言わずにジッと私の目を見つめてくる

A：どうしたの？何か相談でもあるの？

北斗：・・いや、樹まだ来ないだろうしコンビニ行ってくる

A：・・う、うん・・

そう言って、ほっくんは楽屋を出て行った

慎太郎：姉ちゃん、早く！

A：ごめん、ごめんw

悲鳴をあげている体を無視して、撮影まで体を動かし続けた