検索窓
今日:27 hit、昨日:126 hit、合計:426,552 hit

ページ35

それからというもの、7人でいることが多くなった。まだ私に対していろんなことを言ってくる人たちはいるけれど、「気にしたら負けだ」という気持ちで日々を過ごしていた。

「私に敬語で話されると距離を感じてしまう」、「北斗だけ同期とかズルい」という理由で敬語がなくなった。それはマズいと思っていたけれど、どうしてもというお願いに首を縦に振らざるを得なかった。

仕事に関しても、ドラマだったり、少クラでは7人1グループとして呼んでもらえることが多くなり、ほっくんのシンメとして活動していた。

最初は私のアンチが多かったけれど、この6人の歌声に合わせられるのは私しかいないというところを見せつけ、応援してくれるファンが多くなった。

ちょうどこの頃に両親が亡くなった。凄く悲しかったけれど、母親の最後の言葉「Aが心を込めて歌ってくれたら、絶対にお母さんまで聞こえるから。だから、歌い続けてね。」この言葉を胸に、歌っている。

こんな私を6人が支えてくれて、7人で歌い続けたい、デビューしたいなと思うようになっていた。

A:このドラマが終わっても、7人一緒にいれるよね?

樹:当たり前だろ?

大我:Aが何処かに行ってしまわない限り、大丈夫なんじゃない?w

A:あ、またそんな酷いこと言うー

高地:俳優部門でいきます!とか言いそうw

A:言わないってばーw

ジェシー:Aは歌を歌って、みんなを笑顔にしたいんだもんね!

A:うん!

慎太郎:姉ちゃんならできそうw

A:ありがとう、でもやっぱり・・みんなと一緒に歌いたいな

北斗:歌えるよ、きっと

A:だね

けれど、バカレアのドラマを最後に私たち7人はバラバラになった。

ほっくんとジェシーは事務所から推されているのか2人での出演が多くなり、いつのまにかほっくんのシンメはジェシーに変わっていた。

私はバカレアの演技が認められドラマ出演が多くなった一方で、少クラなど歌やダンスの仕事が無くなっていった。

このままじゃ本当に俳優部門になってしまうと思い「演じることも好き、だけど私は歌が歌いたい。みんなの心に響くような、そんな歌が歌いたいんです!」と事務所のお偉いさんに伝えた。

返ってきた言葉は、私にとって辛辣なものだった

「お前をドラマに出しているのは、事務所の紅一点という肩書きで、うちの名前を売ってきてもらうためだ。今後もそのレールを外れてもらうわけにはいかない」

私はいつの間にか事務所の操り人形になっていた

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (145 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
934人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 紅一点 , 松村北斗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

沙羅(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます!お互いに気をつけましょうね! (2022年5月7日 21時) (レス) id: 051c02439d (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - sixTONES大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2022年5月7日 12時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - cantyさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2022年2月23日 21時) (レス) id: 051c02439d (このIDを非表示/違反報告)
canty(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!これからも応援しています、頑張ってください! (2022年2月23日 1時) (レス) id: e394cfc5aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2022年2月18日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。