×× ページ5
「まぁいいじゃないか！無事に戻ってきたんだし、それに連絡を入れなかったわけじゃないだろ？」
「キャプテン.....！」
「円堂...いいのか？」
「神門なりに探して何も無いってわかった後だったならサボったんじゃないからな。それに遊んでたのは神門だけじゃないから、お前も気にしなくていいぜ！」
ニカッと眩しく笑うキャプテンの後ろに後光が射して見える。
キャプテンまでサラッと毒を吐いたことなんてもう気にならない。崇める勢いでキャプテンを拝んでいたら、塔子から呆れた目で見られた。
「そのかわりに後半では頑張ってくれよ！」
「はい、キャプテン」
「今語尾にハートついてなかったか？」なんて土門の呟きを無視し、全員で円陣を組んで仕切り直す。
「まだ点差は1点だ。取りに行くぞ！」
「よし、それじゃあいくぜ！」
「「おう！！！」」
栗松と交代し、試合に加わる。
笛がなって後半戦がスタートした。
「同じ手が通じるかよ、いくぜ！！」
勢いよく豹変した吹雪はそのまま相手ゴールにエターナルブリザードを叩き込む。
相手キーパーが技を出す暇もなくそのままシュートはゴールに突き刺さった。
「幸先は良さそうですね」
「何なん今のシュート...」
「あんなシュート見たことないで」
「...なんかおもろなってきたやん」
吹雪のシュートで調子が戻ってきたのか、それぞれ動きのキレが出てくる。
私も翻弄された分を返すつもりで目の前に現れた彼女からボールを奪い去った。
「なっ、今のなんや消えへんかったか！？」
混乱する彼女の横を抜けて前に出る。するとすぐ近くに吹雪が並んだ。
「いくぞ神門！」
「えぇ」
騙して、惑わして、そして消える。
「「ファントム」」
幻影に囚われている隙にゴールに入り込み、異例のシュートを決めた。
「そんなんあり！？」
「入りゃいいんだよ入りゃ」
「ふふ、ルールは違反していませんよ」
続くように塔子、風丸、そして円堂が先程出せなかった本領を発揮する。
リカの必殺技、『ローズスプラッシュ』を止めた円堂は、それを一ノ瀬へと託した。
フィールドの魔術師が駆け上がり、DFを諸共せずにそのままゴールの前へ。
「スパイラルショット！」
まっすぐゴールに向かったボールはその速度が緩むことなく得点となった。
その後も私、吹雪、一ノ瀬が点を取り試合は終了。
勝ち越したことにより、一ノ瀬は無事雷門に居続けることとなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 84人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜餅 - ストーリーの流れ作りやセリフ、心理描写などがすごく丁寧で一気読みしててすごく楽しいです。神門ちゃんも神々しくて性差のないセリフもミステリアスで推しになっちゃいました。続きいつか見られたらいいなと思います。 (4月21日 10時) (
レス) @page27 id: 4b77f742c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
