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エイリア学園のキックオフで試合が開始する。
まずはリカ、鬼道、塔子の三人が攻め込むが、マキュアのメテオシャワーで突破されてしまった。
「止めてみせる！」
「しつこい...！」
風丸が上手くマキュアを足止めするが、後ろから上がってきたゼノにパスを繋がれた。
ボールを受け取ったゼルがそのままシュートを打つ。
「魔人・ザ・ハンド！」
しかしそのシュートは円堂の必殺技にて止められることとなった。
確実に特訓の成果が出ている様子に雷門が歓喜する。
そしてその様子を見て、デザームも口角を上げた。
「聞いたで、あんたら悪いやつなんやて？ウチがおしおきしたる」
ボールを受け取ったリカがローズスプラッシュを打つ。
だが振り上げた足でシュートを打つことはなかった。
「なーんてな！ダーリン！」
リカのフェイントで一ノ瀬にパスが渡った。
「鬼道！」
上がってきた鬼道と共にツインブーストを打ち込む。
デザームによって片手で止められてしまったが、シュートの威力は格段に上がっていた。
「最高だ...」
それはシュートを受けたデザームが一番わかっただろう。10日間という猶予を与えたデザームは、そう言って心底嬉しそうに笑った。
「神門！」
再度上がってきたゼルを見て、鬼道が咄嗟に近くにいた神門に呼びかけた。
神門は静かに佇むと、軽い身のこなしでゼルの行く手を阻む。
「貴様っ！」
苛立たしげなゼルが強引に突破しようとするが、神門はただ表情を変えずにゼルの目を見返した。
「どうしてお前が
「どうして、ねぇ？」
訳が分からないとばかりに血管を浮かせるゼルに対して、神門は淡々と返す。
そうして何故自身に怒りをぶつけられているのかわからないとばかりに首を傾げた。
「さぁ？何故でしょう？」
悠然と微笑んだ彼女に、ゼルの中で何かが切れた。
「お前がいなければ！！」
「っ危ない、神門！！」
あろうことか、ゼルはそのままシュート体制に入る。
神門諸共ゴールに突き刺すつもりか。
周りが悲鳴をあげるが当の本人はそれを冷たい視線で見下ろすと、
「「！！！」」
「なんだとっ！？」
抜かれたゼルはいつの間にか背後に走り去っていく神門を唖然として振り返る。
「ばーか」
ひらりと振り返った神門はそう言ってくすくす笑うと、デザームの前まで上がっていった。
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桜餅 - ストーリーの流れ作りやセリフ、心理描写などがすごく丁寧で一気読みしててすごく楽しいです。神門ちゃんも神々しくて性差のないセリフもミステリアスで推しになっちゃいました。続きいつか見られたらいいなと思います。 (4月21日 10時) (
レス) @page27 id: 4b77f742c4 (このIDを非表示/違反報告)
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