memories

参 ページ22

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最近はそろそろ後悔する映画の宣伝で忙しくしている俺。有難いことに雑誌祭りが凄いことになってる。


どこ歩いていても俺の顔があるって…まっ、顔面国宝やし。悪い気はせんでもない。



ちょっと本屋寄って見ようと思い女子高生が群がるところを少し遠目から眺めていた。


すると…


「薔薇と永瀬 廉って最高だよね！」


「永瀬 廉に平伏したい！わかるー！」



…いやいや、もう少しちっさい声で話せや…。



「でも、紫耀くんのこの裸と浴衣やばくない？」


「んんー！この筋肉美しい…抱かれたい…。」


「もう！心の声漏れすぎだから。」




俺と同じ時期にしょおって人の雑誌出てるん？



女子高生の群がりがなくなった頃に俺はそのしょおって人の雑誌を探した。

確か浴衣に裸…あっ、これか…。



目の前に映る「平野 紫耀」と名前の書かれてある雑誌を手に取りじっとその人表紙を眺めていた。



浴衣姿のそいつの微笑む顔と、
色っぽくこちらを裸姿で見つめてくるそいつの顔を無意識のうちに、触っていた。




「表紙じゃなくて本物に触れて欲しいな。」



突然後ろから少し掠れたハスキーな声が聞こえてきて慌てて振り返ると



「これ、俺。」


と、にっこり笑いかけてきた。





驚き過ぎて声が出てこん…。




更に爆弾を落としてきやがった。




「やっと会えた！廉くん！」


……はぁ！？？？



「なんで！俺「大声出さない。バレるよ。」



俺の口を手で塞ぐと手首を掴まれ急いで近場の手洗い場に隠れた。



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