. AKB48の女神と JUMPｸﾝ . (ページ28)

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° 27話 ° ページ28

- 涼介side -

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Aが次の仕事で去ってしまった後。

JUMPの雰囲気はいいとは言えなかった。

それも全部

華『ねぇ、涼介くぅん』

こいつ(萌望)のせい。

『ん、どうしたの？』

華『あのねぇ。

私がぁ、もし悪女だったらどうするぅ？』

『うーん…悪女？

華はそんな子じゃないでしょ』

華『そうだけどぉ…もしもの話だよぉ』

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ぶりっ子ではあるけど、悪女ではない…と思う。

悪女っていうのは、どこかミステリアスで、魅力的。人を惹きつける力がある人のこと。

たとえば…Aとか。
いや、俺が好きなだけかもだけど。

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華『もしも、私が悪女だったとしたらぁ…

__それでも…涼介くんはぁ
私と一緒にいてくれるぅ？』

『…ｯ』

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「それでも…涼介は私と仲良くしてくれる？」

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不意に、Aの言葉が頭に浮かんだ。

俺がAの裏側を知ることになるきっかけ。

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華『涼介くぅん…？』

『あ…あぁ、うん、そうだね』

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萌望が話しかけてきても、メンバーが話しかけてきても、頭に思い浮かぶのはA。

Aの裏側を知って、最近もっと好きになった気がする。

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華『ねぇ、涼介くぅん？
涼介くんたらぁっ』

『…ごめん、』

華『もしかしてぇ、私に見とれてたりぃ♡』

『うん、華が可愛すぎて』

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そう言うと、きゃあ～っ、と甲高い声が響く。
本当、そこらへんの女子と変わんないよな。

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知念『なになに、イチャつかないでよ～

華は僕のなんだから』

華『もうっ、侑李くんったらぁ

恥ずかしいよぉ…』

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どうせ、イケメンだったら誰でもいいんだろうけど。俺は特に好かれてるって…

基準が分かんないだけど。

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そう呆れていると、知念が僕の方を見て怒ったような顔をした。

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『ち、知念？』

知念『涼介、ちゃんとしてよね

そろそろあれもあるんだし』

〝あれ〟？

あぁ、あれね。

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華『え～？なぁに、それ

私にもぉ、教えて？』

知念『ん～内緒っ

華へのサプライズだよ』

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サプライズ、と言われて期待するような表情になる萌望。

なんでもいいように捉えることのできる頭が羨ましい。

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華『楽しみにしとくねぇ、涼介くん♡』

『ん、絶対成功させるから』