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「スチュアート、君は談話室の予定表を見たか？」
「？いいえ」
それを聞き、我が意を得たりとばかりにマルフォイは話し出す。
「午後の授業の飛行訓練がどこと合同だと思う？よりによってグリフィンドールだ！この学校の教授たちはよっぽど僕らと奴らが友好な関係に見えるらしいな」
「全くだわ！せっかくの飛行訓練が台無し！ねえ、ドラコ」
「ああ。だが、奴らに僕らの洗練された飛行術を披露する機会でもある。奴らが無様に地べたに立ちぼうけする様を、空中から悠々と観覧してやろうじゃないか？」
「素敵だわ…それにしても、やっぱりドラコは飛ぶのが得意なのね」
うっとりとマルフォイを見つめるパンジーに満更でもない表情で、マルフォイは顎を上げた。唇を吊り上げて言う。
「父上は来年僕がクィディッチの代表選手に選ばれなかったら、それこそ犯罪だと言うよ」
小羊のステーキを切り分けながら、Aはこっそり溜息を零した。やはり、純血家系の子息子女なら空の旅を好くのが当然なのだ。
Aの浮かない顔に気付き、ノットが「スチュアート？」と声をかけた。
「ああ、いえ、なんでもないの…」
自然と眉が下がり、パンジーが「どうしたのよ」と顔を覗き込んだ。
「もしかして飛行訓練が不安なの？大丈夫よ、あいつらはマグル生まれが多いし」
「そうさ、僕らが萎縮することなんてない」
「…そうね」
Aは曖昧に微笑んだ。瞳を伏せてステーキを口に運ぶAに、ノットが小さく言った。
「僕も箒は苦手だ」
「えっ…」
顔をはね上げたAだったが、ノットと視線は合わなかった。
「別に純血だからって誰も彼もクィディッチがすきなわけじゃない」
Aは俯いて、微笑んだ。じわ……と、胸の奥が暖かくなるのを感じた。
彼は、家柄や理知的さを差し引いても、スマートな男の子だと思った。彼と仲良くなるべきだ。今よりも、もっと。仲良くなりたいと、おもった。
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うたかた(プロフ) - 第一部隊さん» ありがとうございます。最近時間がなくてなかなか書けていませんが、脳内のスリザリン生活をゆっくりしたためたいと思います。 (2018年10月7日 12時) (
レス) id: 0c67ed22ac (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - 凄く心地の良い文章の書き方ですね。とても面白かったです。更新楽しみにしています。頑張ってください。 (2018年10月5日 20時) (レス) id: c19040a7d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うたかた | 作成日時：2018年9月19日 13時
