せかいのぜんぶ(ybcn) ページ23
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「侑李？起きたのか？」
「うー…うん」
「ふは、どっちだよ」
夜中なのに、なんだか目が覚めてしまった。
サッカーを見るからと僕を先に寝かせたこの恋人は、ついさっきベッドに潜り込んだらしい。
「つめたい」
「そうかそうか、なら」
「……そーいう問題じゃないけどね」
ハグしてくるからより冷たく感じたけど、気分的には悪くなかったので甘んじた。
最近あんまりこういうことしてなかった気がする。
「でもいいだろ？」
「何が？」
「好きなくせに」
「まぁ嫌いじゃないけどさ……」
嘘だった。僕は元々、セ ックスするよりこうしてただただ引っ付いている方が好きなのである。
宏太はひょろくて堅いけど腕は長くて、その長い腕で僕をちゃんとくるんでくれるところがとても良い。
「侑李って意外と顔に出るよな」
「どういう意味？」
「かわいい」
「日本語通じてないなぁ」
ぺらっぺらな胸板に顔を埋める。
体温は低いのにあったかいのが、特別ってことなんだよって言ったのは乙女チックな親友だったかな。
「……ここが、世界のぜんぶだったら良いのに」
「え？」
まさしくこぼれ落ちたって感じの言葉は届かなかったようで、でも珍しく言い直す気になった。
「宏太のさ、腕の中がさ」
「うん」
「僕の世界のぜんぶだったらいいなって話」
ちょっと恥ずかしくなったけど、こんなに眠ければどうせ忘れるだろうと割りきる。
疲れてるんだもん。許してよね。
「それは珍しい」
「なんでよ」
「現実主義はどこ行った？」
「たまにはいいじゃない？」
低い笑い声が心に染みた。あ、ちょっと泣きそうかも。
そこまで疲れてるつもりないのに。
「別にね、」
「いいよ」
「は？」
「侑李が望むなら、一生このままでも」
「それは物理的に無理でしょ」
「急に現実的な……」
下がった眉を見て笑った。涙も引っ込んでくれる。
「……でも」
「うん？」
「たまには、してね」
息遣いも、鼓動も、体温も、彼と僕のものだけの世界に身を浸すことは、やっぱり重要なことであるので。
「おう」
「たまにで良いんだからね」
「わかった、毎日な」
「言ったね」
ムキになってみれば、はいはいと流された。
ムカつくから片腕を頭のしたにしいてやる。しびれてしまえば良いんだ。
「ちょっ、」
「おやすみ。朝までこうしててね」
「……はーい」
してやったりと笑って目を閉じた。
朝が来るまでは、僕の世界がここだけであることに満足しながら。
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アーリー(プロフ) - やまありが見たいです！シチュエーションはなんでもいいです！ (2018年3月27日 10時) (
レス) id: 314e4c8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
優 - eternalの続きが見たいです (2017年11月8日 7時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
0zf2p163561m7c(プロフ) - 裕翔くん受けが見たいです。相手は誰でもいいです。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: ecfae142fa (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - 可愛い知念ちゃんが見たいです。厄介なリクエストだと思いますが、ぜひお願いします。長文失礼しました。応援してます！ (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - こんにちわ、まそらさま。まそらさまの書く伊野尾ちゃんに惑わされ来ました。そして、リクエストなのですが、やまちねかありちね、又は両方(、、、欲張り)が見たいです。オスっぽいけど知念ちゃんのことが大事でしょうがないのと、ツンツンしてるけど本当は相手がすきな (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
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