** ページ21
side ym
「りょーすけ、こっち向いて?」
その声で呼ばれたら振り向かざるをえない。
おそるおそる体を反転させると、ぎゅうっと抱きしめられた。
「あ、あの、大ちゃん」
「疲れてたんでしょ?」
耳元でクスクス笑われる。
「え?気づいて……」
「帰ってきて顔見たら1発。でもさ、自分から言ってほしいなーって」
バレてたことがわかってより恥ずかしい。
一人で百面相して、馬鹿みたい俺。
「……ごめん、大ちゃんも疲れてるのに」
「あー、こら」
思わず謝ったら、デコピンが飛んできた。
軽いやつ。でも地味に痛い。
「謝んなくて良いんだって」
「でも、」
「嬉しかったよ?俺。山田がこんな素直に甘えてくれることないじゃん」
「…………」
「だから、なーんにも気にすることないんだって」
「……りょーすけ」
「え?」
「もう、呼んでくんないの?」
最初は嬉しかったけど、だんだんその余裕にムカついてきたからそっぽ向いてわがまま追加。
案の定ぴしりと固まって、してやったり。と、思ったのに。
「涼介」
いきなり低い声で呼ばれて、体がはねた。
「あぅ、だいちゃ、」
「なぁに?」
見上げた先はさっきまでの優しい笑顔じゃなくて、意地悪く笑う年上の顔。
「〜〜っ、きらい!」
「おーおー、八つ当たり?」
いいじゃん、って。馬鹿にすんな!
「近寄んないで」
「えぇ? なんだよ急に」
「やだ!離れて!」
「やぁだ」
ジタバタ暴れてもあっさり押さえ込まれる。
「素直な方がかわいいぞー?」
「っ、うるさい!」
もう知らない!と捨て台詞を吐こうとしたら、見事にその口はふさがれた。
「ほらいい子だから、ね?」
そうささやかれれば簡単に俺の体は力が抜けてしまうから。
なんだかんだ言って、結局俺は彼に敵わないのだ。
(これからもいい子ちゃんでいる気は、ないけどね!)
ーーーーーーーーーーーーーー
み様リクエストのありやま。書き始めたのがちょっと前なのでコードブルー撮ってたりツアーが休みだったりしますがご了承ください。
リクエストありがとうございました!
爆イケ大ちゃんに……なったかな……
551人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アーリー(プロフ) - やまありが見たいです!シチュエーションはなんでもいいです! (2018年3月27日 10時) (レス) id: 314e4c8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
優 - eternalの続きが見たいです (2017年11月8日 7時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
0zf2p163561m7c(プロフ) - 裕翔くん受けが見たいです。相手は誰でもいいです。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: ecfae142fa (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - 可愛い知念ちゃんが見たいです。厄介なリクエストだと思いますが、ぜひお願いします。長文失礼しました。応援してます! (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - こんにちわ、まそらさま。まそらさまの書く伊野尾ちゃんに惑わされ来ました。そして、リクエストなのですが、やまちねかありちね、又は両方(、、、欲張り)が見たいです。オスっぽいけど知念ちゃんのことが大事でしょうがないのと、ツンツンしてるけど本当は相手がすきな (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ