Dreaming (ybhk) ページ17
side hk
「薮ちゃんとヒカの門出を祝してー?」
「かんぱーい!」
「いや、お前らはしゃぎすぎだから」
ジョッキを傾ける大ちゃんといのちゃんに呆れながらツッコむ。
「いいじゃん別に」
「こっちはいつ二人がくっつくのかずーっとやきもきしてたんだからね!」
「うっ、そ、それは……」
事実だから否定できない。
出会って十数年俺に片想いしていたらしい薮に告白されたのが一昨日。
それを承諾したのが昨日。
からの今日なわけで。
どうやらずっと薮の恋を応援していたらしいメンバーに囃し立てられたのに疲れ、やたらとべたべたしてくる薮に疲れ。
その発散と言ってはなんだが、俺は今大ちゃんといのちゃんと飲みに来ている。
だってちょっとでいいから薮と離れたかったのだ。
嫌いとかじゃないけど、ていうか俺もずっと好きではあったけど、あまりにもうざかったから。
「てか俺たちと飲んでて平気なの?」
「あー、うん。遅くなるなとは言われたけど」
「そりゃそうでしょ」
告白の後俺から片時も離れようとしなかった薮は、昨日から俺の家に泊まり込んでいる。
あまりの大荷物で来たから住み込む気なのかと言ったら、一緒に住む家は後で二人でじっくり決めようと言われた。バカじゃねぇの。
「でもしばらく帰りたくない。いい」
「えっなんで? 早速離婚の危機?」
「いやまず結婚してねぇから」
「よっ、熟年夫婦!」
このテキトー野郎め。ていうかもう酔ってるのか?
「ああ、ちゃんはほどほどにしときなよ!疲れてるでしょ!」
「へーきだよぉ」
「ダメだって、明日も朝早いんだから」
大ちゃんがかいがいしく世話焼いてるから大丈夫か。
疲れてるのに付き合ってくれていることには感謝しよう。
「でもなんで? ヒカだって好きなんでしょ?」
「好きだけど……ちょっと、」
「なになに」
「くっつきすぎてうざかったから。数時間でいいから離れたかった」
「ああ……」
沈んだ顔で言えば、大ちゃんは何かを察したらしい。
うーんとしばらく考え込んで、にぱっと笑った。
「でもよかった」
「え?」
「離れるの数時間でいいんでしょ? なんだかんだラブラブじゃん」
「なっ……」
「パパとママが仲良しでうれしいなぁ〜」
固まる俺をよそに、すいませーんと追加注文。
色々否定しようとしたけど、口では茶化したこと言っててもその笑顔は優しかったから。
バカにすんな、は飲み込んで、代わりにげんこつを俺にしては優しく落としてやった。
551人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アーリー(プロフ) - やまありが見たいです!シチュエーションはなんでもいいです! (2018年3月27日 10時) (レス) id: 314e4c8ab4 (このIDを非表示/違反報告)
優 - eternalの続きが見たいです (2017年11月8日 7時) (レス) id: 13a9f2ae49 (このIDを非表示/違反報告)
0zf2p163561m7c(プロフ) - 裕翔くん受けが見たいです。相手は誰でもいいです。 (2017年9月23日 11時) (レス) id: ecfae142fa (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - 可愛い知念ちゃんが見たいです。厄介なリクエストだと思いますが、ぜひお願いします。長文失礼しました。応援してます! (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
ちろりー。 - こんにちわ、まそらさま。まそらさまの書く伊野尾ちゃんに惑わされ来ました。そして、リクエストなのですが、やまちねかありちね、又は両方(、、、欲張り)が見たいです。オスっぽいけど知念ちゃんのことが大事でしょうがないのと、ツンツンしてるけど本当は相手がすきな (2017年9月2日 20時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ