たんぺんしゅう。４ (JUMP×JUMP)

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「ただいまー！」

さっきからずっとハイテンションなゆーてぃにちょっと笑ってしまう。

きっと気にするからメンバーでいるときは僕のこと気にしなくていいよって言って。

すんごいできた彼女じゃない？ 僕。

自分で言ったくせにちょっとムカついて圭人が犠牲になったけど、まぁそんなのは些細なことだ。

「改めて、誕生日おめでとう」

「ありがとう！」

お礼を言ったゆーてぃは、何故か僕に照準を合わせた。

「……え？」

「はいわらってー？」

パシャリ。

きっと間抜けな顔をしているであろう僕の写真を見て、ゆーてぃは幸せそうに笑う。

「かわいい」

「な、なんで」

「ん？ 俺の誕生日お祝いしてくれる知念を撮りたかったの」

言いながらまたパシャリ。

嬉しい、けどちょっと違う。

「あーもう、ゆーてぃ今日はカメラ禁止！」

「えぇ！？ なんでよ」

「だって！」

いつも僕の写真たくさん撮ってくれるし、全部にかわいいって誉めてくれるのは嬉しい。

……でも、それのどれにもゆーてぃは写ってないんだ。

「ゆーてぃがカメラ持ってたらゆーてぃは写んないじゃん」

「俺？ 俺はいいんだよー、知念がかわいいから」

「理由になんないし……」

違くて。

僕はただ、一人じゃなくて、一緒に、

「ふ、二人で、写った方がいいと思うの！」

「へ？」

「僕だって、ゆーてぃと……」

尻すぼみの言葉。恥ずかしくって下を向く。

しばらくして、ぽんと頭の上に手が乗った。

「……かわいい」

ぐしゃぐしゃ撫で回されて、すとんとしゃがんだゆーてぃは僕の顔を覗きこんだ。

「嬉しいよ」

「ゆーてぃ……」

「スマホに持ちかえるから。一緒に自撮りしよ？」

ぐっと引き寄せられてぴったり寄りそう。

「ほら、こっち見て？ ……よし、撮れた！」

どう？って見せてくれた写真のなかの僕は、自分でも驚くほど柔らかく笑っていた。

「今年は、ちゃんと二人でいっぱい写ろうね」

「絶対？」

「うん、絶対」

見上げた隙にまたパシャリ。

画面には不意打ちでキマってない二人の横顔、でもこれも悪くないな、なんてね。

「来年の誕生日にはアルバム作ろう、一年分の写真で」

「僕もいっぱい撮るもん」

「ふふ、じゃあとりあいっこだ」

……ないしょにしてるけど、既にゆーてぃフォルダはあるから。

今度は新たに、二人専用のフォルダを作ることにしよう。





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裕翔くんとツーショット撮りたい知念くんの話。
裕翔くん誕生日おめでとう！

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