たんぺんしゅう。４ (JUMP×JUMP)

新規フォルダ(ytcn) ページ15

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「「「ゆーとおめでとー！！」」」

「わーいありがと！！」

誕生日当日、今年は運良くメンバー全員での仕事が入ったから現場でお祝い。

スタッフさんの用意してくれたケーキに向かって、ふうっと息を吹きかける。

「……よし、消えた！」

「願掛けちゃんとしたー？」

「した！でも中身はないしょー」

「大ちゃんに子供だなって言おうとしたけど裕翔もだったわ」

「俺もう24歳だよ！やまと同い年！」

「はしゃぎすぎだって、」

「裕翔はそのままでいいんだよ」

「薮もはや発言がじじいだな」

「光だってアラサー仲間だろ！」

みんなでわちゃわちゃ。

そうそう、この空間が好きなんだよね。

真面目にケーキを切り分けてくれる光くん、じゃれあってるやまと大ちゃん、思い思いに動くメンバーにカメラを向ける。

とりあえず一回シャッターを押したところで、ぽんと肩を叩かれた。

「いのちゃん」

「おめでとう、裕翔」

「ありがとう！」

背伸びしてよしよしと撫でてくれるからつい照れ笑いしてしまう。

いくつになっても弟扱いだなぁ。

ちょっと嬉しい、けど。

「知念はいいの？」

「え？ あーうん」

いのちゃんの言葉に一応きょろきょろして知念を探したけど、圭人のそばにいた。

『僕には家に帰ってから構って。みんなと一緒のときはみんなに譲ってあげる』

今日の朝のかわいらしい台詞を思い出す。

あんなこと自分で言いつつちょっと拗ねてるんでしょ？ ほら、圭人に八つ当たりしてるもんね。

かわいいなぁ、ほんと、素直じゃないんだから。

「いた、ちぃちゃん痛いよ！」

「うるさい、ばかけーと」

髪をぐいぐい引っ張られて悲鳴をあげる圭人をパシャリ。

ごめんよ圭人、今日だけは我慢してくれ。

今度なんか奢ってあげるから。

「大丈夫、帰ったらいっぱいくっつくから」

「そっかそっか」

仲良くてなにより、と微笑んだいのちゃんは、もう一回俺の頭をぐしゃぐしゃとかき回した。

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