愛がどうとか。〜最終章〜 (ページ5)

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迅side 不安な気持ちはページ5

もし、このまま

Aが離れていったら？

『…俺、2人の事探してくる』

柾哉『待てって。おい迅！！』

柾哉君を無視してスタジオを出た

『はぁ、はぁ』

どこにいるのかも分からないのに

ひたすら走り回って2人を探す

『クソッ、どこいんだよ』

イライラする事ほとんどないけど

今は、嫉妬心とどうしようもないこの状況に

イライラが募っていく

モヤモヤした感情が心いっぱいに広がる感じがして

胸元をぎゅっと掴む

ーー♪

着信が鳴り画面には柾哉君と表示された

迅『2人戻った？！』

戻ったかと思って

急いで出た

〝柾哉『迅。とりあえず、スタジオ戻ってきて』〟

冷静な柾哉君の言葉にハッとして

一度、大きく深呼吸をした

迅『..わかった』

スタジオに戻ると

将吾君が俺の背中をパシッと叩いて

将吾『ま、その内戻ってくるよ。』

優しく言った

他のメンバーも同じように

大丈夫大丈夫〜って

俺に駆け寄ってくれたおかげで

少し心が落ち着く

迅『皆まじで、、ごめん

...俺Aの事になったらマジで余裕なくて、』

柾哉『2人帰ってきたら俺も残るから、

ちょっと

洸人と話そっか』

な？と優しく微笑む柾哉君

迅『うん、、ありがと。』

柾哉『って事で！気を取り直して皆頭から通すぞ〜』

柾哉君の声掛けで

ダンスの練習が再開した

談笑していても

正直、気が気じゃなかった

ーーーーーガチャ

扉が開いてAの姿が見えた瞬間

『戻りましーー迅『Aっ』

ぎゅっーー

Aの元に駆け寄って

強く抱きしめた

『ちょ、っ』

迅『、、、っめちゃくちゃ心配した』

こんなに不安になった事
今まで無かった

それに

明らかに

洸人君と何かあった。

Aの顔見ればそんなのすぐ分かんだよ

素直じゃない割に結構わかりやすい

そこが可愛いんだけどさ

でも今は、その分かりやすいAの性格が

返って俺を苦しめる

このモヤモヤした感情が

どんどん、余裕を無くしていく。

スタジオの外からメンバーと一緒に洸人君が入ってきた

目が合うと

俺に深く頭を下げた