アイドルになった君と【番外編】 (ページ8)

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莉子へのサプライズ① ページ8

今日は莉子を初めて我が家へご招待する。

最寄駅まで電車できてくれた莉子を車で迎えにきた

改札口から出てきた莉子は私を見つけると
嬉しそうな笑顔で駆け寄って助手席のドアを開ける

莉子『A〜！』

「莉子！久しぶり」

莉子とは大学時代に知り合って仲良くなったすごく大切な友達

大学生活が毎日楽しく過ごせたのも
大人になった今でも大切に思える仲間と出会えたのも
社交的で交友関係の広い莉子のおかげだから本当に感謝している

莉子は大学卒業後、大手の有名なコスメブランド会社に入社した

ここ数年は特にお互い仕事が忙しくなってなかなか会えずにいた

最後にこうしてちゃんと会ったのっていつだっけな？

「…３年ぶり？くらい？笑」

莉子『そのくらい笑我々働きすぎじゃない？笑』

「本当に。笑莉子なんて大学の頃毎日寝てたのにね〜？」

莉子『授業中寝てた記憶しかないわたしかに、、笑
　あー大学時代に戻りた〜い』

家からの最寄駅といっても少し離れているから
いつもは長く感じる距離だけど
莉子と思い出話をしてたら家まであっという間に感じた

莉子『…ね、ちなみになんだけど今日は汐恩君は、、？』

「汐恩家で待ってるよ」

莉子『うわっ、まってどうしよう緊張してきた』

莉子は相変わらずJO1が大好きで
ファンクラブにも入っていたりライブに行ったりもしてるみたい

私が汐恩と付き合ってることを知った時はものすごく驚いていて
信じられないくらいの質問攻めにあった記憶がある。。笑

莉子はオーディションの頃からずっと瑠姫君推し。
瑠姫君に会わせろ会わせろと言ってくるのがいつの間にか
定番ネタみたいになってて
はいはい今度ねーとその度に適当に流してきた

、、、、けど。

莉子『ねぇーーー瑠姫君に会わせてよーーー』

「ふふ、まーた言ってる笑」

莉子『何度でも言いますそりゃあ瑠姫君に会いたいんだもん。本当に切実なんだからね？！笑』

「はいはい。笑着きましたよ〜」

今日は

そんな莉子へのサプライズ。

部屋には汐恩と、

瑠姫君が私達が来るのを待っている。

そうとは知らない莉子は

今度またライブで会えるからいいもん。
と不貞腐れながら車を降りる

玄関の鍵を開けてガチャッと大きな音が響く。