アイドルになった君と【番外編】 (ページ2)

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すれ違い① ページ2

近頃、汐恩の帰りが遅い日が多くて

別々にご飯を食べて、

お風呂に入って

一人でベットに入る事が増えていた

仕事、忙しいんだろうな。

大変やなぁ。

私も特に気にしてなくて

それくらいにしか思っていなかった

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汐恩『ただいま～』

「あ、おかえり今日は早いね！」

帽子とマスクを外して私にニコッと笑顔を向ける汐恩に私も笑顔で近づいて

ぎゅーーっと抱きしめ合う

あーなんか

こんなふうにお迎えするの久々。

嬉しくてつい、いつもより強くぎゅーっと力を入れると

痛い痛い！！力強すぎやって！！

と汐恩がわざとらしく痛がって
私の体を無理矢理剥がした

汐恩と一緒にご飯を食べるのは2週間ぶり…？

結婚してからこんなに空いたのは初めてだ

目の前で私が作ったご飯をもぐもぐ美味しそうに頬張る汐恩がなんだかとっても愛しく感じた

汐恩『…なに？』

「汐恩とこうして一緒にご飯を食べるのは久々だから嬉しくてさ～」

笑顔で言うと、汐恩は

汐恩『…あー。うん』

とだけいってまた視線をごはんにズラす

………………？

その時、

私の心に何か、

ボヤッとした違和感がうまれた気がした

…ま、いっか。

その時スルーしたその違和感は、

その日から

日に日に心に広がっていった。

その日からまたすれ違いの日々が続いて

汐恩のために作ってお皿にのせてラップをかけていたご飯やおかずも無くならなくなった

…っ、

忙しいんだよ。

いつのまにか
自分にそう言い聞かせるようになった