アイドルになった君と【番外編】 (ページ1)

今日:17 hit、昨日:34 hit、合計:29,891 hit

休日の朝ページ1

-----ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ.ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

「…んん、」

土曜日の朝7時

大きなアラームが寝室に鳴り響いた

バシッとアラームを止めて、重たい身体を起こして

両手をあげてぐぅーーーーっと身体を伸ばす

今の会社に勤めてまだ慣れていなかった頃、

休日も朝から普通に出勤していたなごりなのか

今も休日は早起きしてしまう

もう、クセのような感じで

早起きして色々と家の事をしていかないとソワソワしてしまうようになってしまった。

ふと、
スヤスヤと隣で気持ちよさそうに眠る汐恩を見た

……寝顔、かわいーんだよなぁ

寝起きでぼーっとしてる中

汐恩のほっぺをぷにぷにして

そのままぷにっと掴んでみる

汐恩のほっぺ、実は

かなり気持ちいい。

でも起きているときは恥ずかしがって全然ぷにぷにさせてくれない

だからこれは

汐恩が寝ている時にしかできない

密かな楽しみだ。

汐恩『…んん、』

ぷにぷにしていると

汐恩が反対側に寝返りをうちながら少し嫌そうに眉を歪めた

ふふ、笑
嫌がってる。

「…可愛い」

そんな汐恩を見て
寝ぼけながらも胸がぎゅっとしまって
じんわりあったかくなるのを感じた

嫌がっている姿までもが愛しいだなんて、

私はどうやら

相当汐恩が好きらしい。

もっと嫌がらせたいところだけど、

昨日も夜まで収録だったみたいだし

もう少し、眠らせてあげよう。

「…今日はここまでにしてやろうっ」

と小さな声で言って汐恩のほっぺにちゅっとキスをする

ベットから抜けようとすると

汐恩『んー…あかん』

ガシッと

汐恩の腕が私のお腹にまわってきて

そのまま引っ張られて

ボブっとまたベットに埋もれる私。

さっきまでそっぽ向いてた汐恩がいつのまにか私の方を向いていて

今は目の前に汐恩の…寝顔

そのまま
またスースーと寝息をたてはじめた

「起きてるのか寝てるのかどっちなんよ笑」

汐恩『…もーちょっと寝よ』

と言って少しだけ目を開けて私を見ると

ニーっと幸せそうな顔で笑った

汐恩『Aも寝よ』

私のおでこにチュッとキスをして抱きついたまま
また目を閉じた

…こんな休日も、たまにはいいよね

私も汐恩に抱きついて
もう一度目を閉じた。