雨風の中、日向に芽吹く―7

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こいつは・・・嵐になるために。

世間に認めてもらうために。



嵐のファンだという好きな気持ちに蓋をしたーー




だから、テレビに出る時も俺らとの間に一線引いて。

必要以上に近付かず、好きとか絶対言わない。



でも・・・好きでいいんだよ。



嵐の一員と、嵐のファンっていうのは両立出来る。



俺ら5人がそうだもん。
メンバーだけど、誰よりも嵐のファンだから。


好きなもんは好き！そこに我慢はいらない。






.






「好きなもんに会えないのが寂しい、っていうのはみんな一緒だぞ？」





ソロで仕事をすると改めて思う。

メンバーと居るときが幸せだって。
俺、嵐大好きだって・・・



きっとみんなもそう。

舞台やってる松潤も、ZERO頑張ってる翔ちゃんも。
ひとりの寂しさを知ってるから、仲間・嵐という場所を大切にしてる。



Aも・・・

ひとりが寂しいのは、俺らと居る幸せを知ってくれたってこと。

6人の幸せを知ってくれたから、ひとりが寂しい。

それは当たり前のことだから。



当たり前がきっと未来に変わるからーー







.







「お守りあげたべ？」

(・・お、まもり、？)

「この顔になる前に考えろ、ってやつ」



あの時・・・
俺が小さく書いた絵を翔ちゃんはラミネート加工してAの財布に入れた。






「その顔になってんぞ？」

(・・っ・なって、ない)

「強がるのはいいけど、強がりきれずにこうやって泣くことになんなら・・・やめな？」






強がるな、とは言わない。

だって、それがAだから。

強がることが大切な時もあるし。




でも、俺らの前ではそんなの無意味。

気付いちゃうもん笑



だから、強がろうと思った時に・・・

あのお守りを見て、俺らにだけは素の自分を見せようって思ってくれるようにーー






「俺たちが居ない時も、松兄とか居るから」

(・・っ、ん)

(あひゃひゃっ、松兄ね笑)




あの独特な笑い声でカットインしてきた相葉ちゃん。

Aはもうぼろぼろに泣いてっかんね笑







(リーダー、マジで助かった)

「よくわかんねえけど笑。それなら良かった」

(ホントありがと！明日、朝はそっちで仕事？)

「そう。明後日からはAが嫌って言うくらい俺とドラマだからね」

(そっか笑。じゃあ、また明日ね！)

「おう！相葉ちゃんもAも愛してるよ〜」






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なにがあったかは知んないけど・・・


俺、結構頑張ったんじゃね？



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