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嵐になる前の私の居場所。
でも、今は・・・
"ここに居る私"に自分で違和感を感じてる。
周りは男の子ばかりで個室じゃない店。
もしこの姿を撮られたら?
5人のファンに見られたら・・・?
雄輝はやっぱり私の状況を分かってるみたいで、キャップは被ったままにしときなって言ってくれた。
何も気にしたくないのに。
ただの【松倉A】で居たいのにーー
理性の保った頭がそれを許してはくれない。
でも周りが協力してくれて、お酒も回っていい気分になってきた頃・・・
「A、久しぶり」
『・・・ああ、一貴くん。久しぶりだね』
強くもないくせに呑みたがる苦手な男。
自分より弱いであろう女の子とサシに持ち込んで、どさくさ紛れに身体を触ろうとする奴。
嫌な空気にならないように、間に入ったことが何度もあった。
一「・・・呑もうよ」
瓶ビールを手に言ってくるけど・・・これ以上呑んだらやばい気がする。
『ごめん。もう結構呑んだから、』
一「前はもっと呑んでたじゃん」
『・・・明日も仕事だから。雄輝と呑みなよ』
そう言ったら、半笑いで吐き捨てられた言葉。
.
一「・・・嵐なんて大したことねえな笑」
【嵐に居る私】を馬鹿にされてもいい。
でも・・・
【私の居る嵐】を馬鹿にされるのは許せないの。
嵐は5人が築き上げてきたものだから。
『・・・分かった。呑むよ』
一「そう来なくちゃ、」
ニヤっと笑ったこいつを尻目に、通りかかった店員の女の子を呼び止める。
『ピッチャーでビールを2つ、お願いします』
一「・・・ピッチャー?」
『あたしと呑みたいんでしょ?だったら生ぬるいことしないでピッチャーで呑もうよ。誘ってくるってことはそれくらい呑めんだよね?』
矢継ぎ早で言うと、少し怖じ気づいたみたいだけど私は止まらない。
ビールが満杯入ったピッチャーが2つ届いて、異様な雰囲気に気付いた雄輝が早足で来て止めに入るけど。
もう遅いんだよーー
雄「・・・やめとけって」
『邪魔しないで。ほら、一貴くん持って!』
一「あ、うん・・・」
『ちょいちょいトイレに行くとかナシね?はいっ、かんぱーい!』
・・・もういい。どうなっても。
自由になりたい。
ピッチャーを両手に持って、一心不乱にビールを煽った。
.
私の未来はどこにあるんだろうーー
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920License(プロフ) - いいえ そうなんですね はい、了解しました (2020年8月11日 23時) (レス) id: f1798c1939 (このIDを非表示/違反報告)
さんでぃ(プロフ) - 美紀さん» ありがとうございます(*´ー`*) (2020年8月11日 22時) (レス) id: 6ba148e475 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年8月11日 20時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
さんでぃ(プロフ) - 920Licenseさん» こちらこそお読み頂きありがとうございます(*´ー`*)毎日少しずつアップするか、定期的に大量更新するか試行してるところなので気長にお待ち頂けると幸いです* (2020年8月11日 11時) (レス) id: 6ba148e475 (このIDを非表示/違反報告)
920License(プロフ) - 今日も、更新して頂きありがとうございます 楽しみにして待っています (2020年8月11日 4時) (レス) id: f1798c1939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さんでぃ | 作成日時:2020年6月20日 17時