雨風の中、日向に芽吹く―

家族からの反対 ページ28

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『ただいま』

「おかえり」



ママはいつもこうして私を出迎えてくれる。
バイトしている時は帰りが今より遅くててっぺんを越えてしまうことも多かったけど・・・






Aが働いてるんだから、

そう言って起きて待ってくれていた。





ママは・・・
あの11月に声をかけてきた人が本物のジャニーさんだったことを知らない。
ジャニーさんと契約してバイトを辞めた時も、新しいところでバイトをすることにした、と言った。



なんとなく気付いていたと思う。

でも私になんにも言って来なかった。







なんとなく言えずに居たけれど・・・

デビュー日が決まってしまった以上、話さないといけない。もう少しでニュースにもなると言われたし。




私は決心して口を開いた。




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