雨風の中、日向に芽吹く―

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じゃあ早速だけど、




そう切り出したジャニーさん。






「明日から・・・毎日原宿のスタジオにダンスレッスンに通ってもらうから」

『えっ？！毎日・・・ですか？』

「そうだよ？もう講師の人も手配してるし。それくらいじゃないと間に合わないもん」









間に合わない・・・？

なんのこと？





『いや、あの、私アルバイトしてて・・・』

「知ってるよ」

『その、お給料で通学代とか出してるのでバイトに行けないのは・・・』

「・・・そう。バイト代は月にどれくらいなの？」

『学生なので8万円くらいですね』





扶養内なので月に8万円くらい。

学費は親持ちだけど・・・
その中から通学代や交通費、遊びにかかる費用を捻出している。余ったお金は貯金。









「そっかぁ・・・それならさ、」









"その8万円、僕がお給料として毎月払うよ"




そう言って、ジャニーさんは財布から出したお金を目の前の机に置いた。








『えっ？』




ジャニーズJr.の人たちは・・・

テレビに出るようになるまでは基本無給だと聞く。









「スタジオまでの交通費ももちろん出すし。でも、これをYOUが受けたら完全に契約を結んだことになるからね。仕事だから責任持ってやって。いい？」




ジャニーさんは完全に経営者の目をして言う。









この条件を飲んだら・・・

もう後戻りは出来ない。




でも、私の返事は決まってる。








『・・・分かりました。宜しくお願いします』



そう言って机に出された1万円札8枚を財布にしまった。



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