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ページ11

朝から貰ったチョコレートは数知れず。
 受験生なのに。主将ってだけなのに。…こんな事の為にバスケやっていたわけじゃないのに。


 はっきりいってうんざりだった。俺だけならまだしも、周りの人間にも迷惑掛けるような女子(主に後輩)達が。
 放課後には、幼馴染が、珍しいねぇ、というほどには苛立っていた。そこにまた。
「あ、の」
 遠慮がちに声をかけてきたのは意外な人物。
「好きです。」
 確か女バレの2年。話したのは数回だったが名前は近江(人1)、珍しい名前だったから記憶に残っている。少し残念だった。この子もあの子たちと一緒か、と。
「気持ちは嬉しいんだ。でも、今はそういうこと、考えらんないから。」
 そう思うと驚くほど冷たい言葉が出てきて。それが八つ当たりだと気がついたのは家に帰ってからだった。




 大学の入試が終わった。結果はどうにか合格、希望の大学でまたバスケを続けられることとなった。そんな時期。
「失礼します。…古賀先輩、ですか?」
 知らない後輩が俺のクラスをたずねてきた。

「私、近江(人1)の友達のアダチって言います。」
 誰もこないであろう北側の渡り廊下(需要が多分ない)にて、知らない後輩はそう名乗った。
「…私が先輩をわざわざ呼び出したのはほかでもない、」
 わざわざ、“わざわざ”を強調するのはなぜ、なんて考えてぼぅと聞いていた。ここまでするか、と驚いた。告白失敗したからって友達まで使うとか。
「先輩、勘違いしてますよね…?めっちゃ迷惑極まりないファンと(人1)を一緒にしてたり。」

「あの子が受験期に告白したの、私が押し切っちゃったからなんです。」

「あの子、去年告白しなかったの先輩が主将になったばかりで大変な時だから迷惑かかるって理由ですし、今年だって受験だからだめだって…」

 嘘とは思えなかった。こいつは、アダチは本気で近江を心配して、本当のことを伝えようと直談判しにきたのだ、と。

「…あの子、ほんとに好きだったんです」
 最後にそう言って、失礼しました、と去って行った。休み時間は丸々つぶれたが、急いで弁当をかき込む気にはなれなかった。





―――――――――――
完結まで少々お待ちください。
夕飯食べて風呂入ります。←

.→←.


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革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:オリジナル , 短編集 , バレンタイン   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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いむさ(プロフ) - ミス來さん» …やっべ見つかった (2018年2月20日 16時) (レス) id: a3291003c9 (このIDを非表示/違反報告)
ミス來(プロフ) - ( ´∀`)bグッ! (2018年2月18日 18時) (レス) id: 157ad1c120 (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な *(プロフ) - いむささん» そんなことないですよ!笑 受けとりました(*≧∀≦*)♪ (2018年2月15日 7時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
いむさ(プロフ) - 自分で書いててキモい… (2018年2月14日 21時) (レス) id: 8f688191c3 (このIDを非表示/違反報告)
いむさ(プロフ) - どうぞ!私の愛(笑)を込めて… (2018年2月14日 21時) (レス) id: 8f688191c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いむさ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年2月11日 20時

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